青森県営浅虫水族館

青森県営浅虫水族館

青森県青森市にある浅虫水族館は、青森湾に面した本州最北端の水族館として知られています。この水族館では、青森県内の豊かな水産資源をはじめ、世界各地の珍しい水生動物たち、約514種、1万1千点もの生物が飼育・展示されています。運営は指定管理者制度によって行われています。

概要

浅虫水族館は、ショーやガイドが充実している点が特徴です。特にイルカ[[ショー]]は、2015年に仙台うみの杜[[水族館]]が開館するまで、東北地方で唯一開催されていました。館内は、冷たい海から暖かい海まで、生息環境別にコーナーが分かれており、ラッコ、アシカ、アザラシ、イルカなどの人気海獣や、ペンギンなどの愛らしい動物たちを間近で見ることができます。また、時間帯によっては、イルカ[[ショー]]やお食事タイムなどのイベントも開催されています。

年間来館者数は約30万人を誇り、2014年8月15日には、青森県の観光施設として初めて通算入館者数が1000万人を突破しました。

沿革

浅虫水族館の歴史は古く、1924年7月8日に東北帝国大学理学部附属の臨海実験所が浅虫に設置された際に、一般公開された水族館が前身となります。当時から最新鋭の設備を備え、アメリカから輸入した厚い磨きガラス板が展示水槽に使われていました。

その後、1982年4月に旧浅虫中学校の敷地とその周辺で新たな水族館の建設が始まり、1983年7月24日に現在の青森県営浅虫水族館として一般公開が開始されました。これにより、臨海実験所の水族館は1984年4月に閉館しましたが、臨海実験所自体は現在も東北大学大学院生命科学研究科附属浅虫海洋生物学研究センターとして活動を続けています。

2016年8月には、屋外飼育プールで飼育されていたアオウミガメが1匹いなくなるという事件が発生し、警察に被害届が提出されました。2019年8月には、国内の水族館で初めて完全養殖のクロマグロの稚魚の飼育に挑戦しましたが、公開前にほとんどが死んでしまい、残った1匹も9月26日に死亡しました。

コーナー

館内は、以下のようなコーナーに分かれています。

1階

両生類コーナー：様々な両生類を観察できます。
海洋大水槽（トンネル水槽）：長さ約15mのトンネル水槽で、迫力ある魚たちの遊泳を見られます。特定の日曜日にはお食事タイムが開催されます。
暖かい海の生物（熱帯大水槽）：熱帯の海に生息する色鮮やかな魚たちを観察できます。
海獣館：ラッコやアザラシなどが飼育されており、間近で観察できます。
冷たい海の生物：冷たい海に生息する生物を観察できます。
希少淡水生物：希少な淡水生物を見ることができます。
ギフトショップデルフィーノ：お土産を購入できるショップです。

2階

熱帯雨林コーナー：熱帯雨林に生息する生物を観察できます。
タッチコーナー：海の生物に触れることができます。
自然：自然をテーマにした展示です。
ショープール：イルカ[[ショー]]が開催されるプールです。
いるか館：イルカに関する展示や解説があります。

建築概要

設立年：1983年
竣工年：1983年
設計者：環境設計事務所
延べ面積：8813.11平方メートル

施設概要

開館時間：9:00 - 17:00（繁忙期は18:00まで延長）
休館日：年中無休
交通機関：
青い森鉄道線 浅虫温泉駅下車、徒歩約10分
青森市営バス 浅虫線「浅虫水族館」下車（ゴールデンウィーク、8月13日を除く土・日・祝日のみ運行）
青森自動車道 青森東ICから国道4号経由、約15分
入場料：
大人(高校生以上)：1,020円
小・中学生：510円
駐車場：約400台（無料）

参考文献

『いちばん楽しい水族館の歩き方』タツミムック、辰巳出版、2012年11月20日、111p. ISBN 978-4-7778-1064-2
『見て、さわって、癒される水族館ぴあ』ぴあMOOK、ぴあ株式会社、2013年4月10日、130p. ISBN 978-4-8356-2182-1

外部リンク

青森県営 浅虫水族館
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