静岡大学教育学部附属島田中学校

静岡大学 教育学部附属島田中学校について

静岡大学教育学部附属島田中学校（通称：附属島田中、島附、静大附属島田中学校、附中、島中）は、静岡大学教育学部の附属中学校3校のうちの1つです。静岡県島田市中河町に位置し、島田市立島田第二中学校と隣接しています。生徒定員は1学年108名で、地域に根ざした教育活動を展開しています。

名称について

メディアでは「付属島田中学校」と表記されることもありますが、正式名称は「附属島田中学校」です。この表記の違いは、新聞用語懇談会が「附」の字を「付」と表記するルールに基づいています。

沿革

附属島田中学校は、1944年に静岡青年師範学校附属青年学校として創立されました。その後、新学制の施行に伴い、静岡青年師範学校附属中学校に改称。1949年に現在の静岡大学教育学部附属島田中学校となりました。長年にわたり、教育研究の拠点として多くの成果を上げています。

主な沿革
1944年: 静岡青年師範学校附属青年学校として創立
1947年: 静岡青年師範学校附属中学校に改称
1949年: 静岡大学教育学部附属島田中学校に改称
1955年: 現在地に移転
1963年: 教育機器レスポンス・アナライザーを自作し、教育機器による授業分析研究を実施
1972年: 創立25周年記念式典挙行
2004年: 国立大学法人化に伴い、「国立大学法人静岡大学教育学部附属島田中学校」に改称
2011年: ユネスコスクールに加盟
2014年: 武道場「ゆうかり館」完成

生徒会活動

生徒会本部を中心に、以下の専門委員会が組織されています。

生活委員会
保健委員会
図書委員会
放送委員会
環境委員会
体育委員会
合唱委員会
文芸委員会
選挙管理委員会（前期のみ）

部活動

運動部と文化部があり、活発な活動が行われています。

運動部
野球部
サッカー部
男子バスケットボール部
女子バスケットボール部
女子バレーボール部
男子ソフトテニス部
女子ソフトテニス部
卓球部

文化部
吹奏楽部

通学区域

公共交通機関を利用して概ね1時間で通学可能な範囲が通学区域です。実際には、静岡市や牧之原市などからも生徒が通学しています。

交通アクセス

鉄道: JR東海道本線島田駅から徒歩20分
バス: 島田市コミュニティバス大津線第二中学校入口から徒歩2分

自転車通学も可能ですが、いくつかの条件を満たす必要があります。また、電車やバスで島田駅まで通学し、そこから徒歩で学校に通う生徒もいます。

校内の風景

校内には校章にも使われているユーカリの木が植えられています。また、ビオトープが設置され、メダカや水草が飼育されています。夏には、アメンボやトンボ、様々な種類のカエルなど、自然豊かな環境が広がっています。

行事

年間を通して様々な行事が行われています。

主な年間行事
4月：入学式、新任式、始業式、一迎会、修学旅行（3年）、宿泊研修（2年）、静大めぐり・島田めぐり・避難生活体験（1年）、生き方学習報告会
5月：ゆうかり祭を知ろう会、教育実習
6月：ゆうかり祭陸上部門、定期テスト①
7月：生徒会長選挙、教育相談、一学期終業式
9月：二学期始業式
10月：ゆうかり祭文化部門、教育実習
11月：研究発表会、定期テスト②
12月：教育相談、2学期終業式
1月：3学期始業式、学調（1・2年）、実力テスト(3年)、本校入試
2月：定期テスト③
3月：三送会、修了式、卒業証書授与式

修学旅行

3年生は沖縄へ修学旅行に行き、平和学習に取り組みます。ひめゆりの塔前での合唱は、伝統として受け継がれています。ただし、2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、長崎への変更と延期を余儀なくされました。

生き方学習報告会

各学年の代表者が、1年生は静大・島田巡り、2年生は宿泊研修、3年生は修学旅行について、それぞれの体験を報告しあう会です。

ゆうかり祭

体育祭と文化祭を合わせて「ゆうかり祭」と呼びます。体育祭は「ゆう陸」、文化祭は「ゆう文」と呼ばれ、生徒が主体となって企画・運営を行います。卒業生の参加や、保護者の協力も多く、学校全体で盛り上がる行事です。

校歌

作詞：土岐善麿、作曲：平井康三郎

廃校問題

国立大学法人化以降、経営合理化のため附属学校の統廃合が課題となる中、老朽化や小学校との併設がない等の理由から、附属島田中学校も存続の危機に直面しました。しかし、2009年から2011年の校舎改修工事により、当面の存続が決定しました。

主な出身者

植垣康博（連合赤軍元活動家）
湯之上隆（半導体産業コンサルタント・ジャーナリスト）

静岡大学教育学部附属島田中学校