黒川文雄

黒川文雄：エンタテインメント業界を駆け抜ける異才

黒川文雄（くろかわ ふみお、1960年12月4日 - ）は、その多岐にわたるキャリアで知られる人物です。かつては株式会社デックスエンタテインメントの代表取締役社長、ブシロードの副社長を歴任し、現在はフリーランスのメディアコンテンツ研究家、ゲーム企画開発アドバイザー、ニュース系コラムニストとして活躍しています。

生い立ちと初期のキャリア

東京都台東区で寺院を家業とする家庭に生まれた黒川氏は、武蔵大学人文学部欧米文化学科を卒業後、アポロン音楽工業に入社。営業、制作を経て、創業間もないギャガ・コミュニケーションズに5年間勤務しました。その後、セガ・エンタープライゼスに転職し、アーケードゲームの宣伝活動やセガサターンの導入期における宣伝業務に携わりました。特に『バーチャファイター』や『デイトナUSA』といった人気タイトルの宣伝販促でその手腕を発揮しました。また、この頃にはソフトバンクパブリッシングのゲーム雑誌『Dreamcast Magazine』（後の『ゲーマガ』）でコラムを連載し、ライターとしての才能も開花させました。

デジキューブでの活躍と独立

セガを退社後、1996年にデジキューブに入社し、執行役員、取締役を歴任しました。2003年7月には独立し、インデックスの出資を受けて株式会社デックスエンタテインメントを設立。映画『渋谷区円山町』や『ちーちゃんは悠久の向こう』の製作を手がけました。また、「悪魔のいけにえ」完全版や「人体解剖マニュアル」などのDVDリリース、オンラインゲーム『アルテイル』の導入なども行いました。

ブシロード、NHN Japan（現 LINE）での活動

2008年9月には株式会社ブシロードの副社長に就任。その後、2011年1月からはNHN Japan（現 LINE）に所属し、コンテンツ営業企画事業部事業部長としてPCオンラインゲームの開発企画に携わり、LINE向けの「イージーダイバー」のプロジェクト立ち上げを行いました。

フリーランスとしての現在

2012年末にLINEを退職してからは、フリーランスとして活動。コンテンツアドバイザー、コンサルティング、コラムニストとして、多岐にわたる企業やプロジェクトに関わっています。また、個人で「黒川塾」を主宰し、丸山茂雄、久夛良木健、堀井雄二など、各界の著名人をゲストに招いたイベントを開催しています。さらに、ゴマブックスから電子書籍『エンタメ創造記 ジャパニーズメイカーズの肖像 黒川塾総集編壱』を刊行するなど、執筆活動も積極的に行っています。2013年10月には、東京大学大学院卒業生が中心となって設立されたITコンサルティング会社mokhaに取締役として入社しています。

多彩な連載コラム

黒川氏は、数多くの雑誌、新聞、WEBなどで連載コラムを執筆しています。

『黒川文雄のブラックリターン』（Dreamcast Magazine）
『黒川の手帖』（ゲームラボ）
『黒川文雄のサブカル黙示録』（毎日新聞）
『エンタメ創世記』（GameBusiness.jp）

これらのコラムを通じて、独自の視点からエンターテインメント業界の動向や文化を分析し、読者に新たな視点を提供しています。

黒川文雄は、常に変化し続けるエンターテインメント業界において、その知識と経験を活かし、新たな価値を創造し続ける人物として、今後も注目を集めることでしょう。

もう一度検索