あきやまるな

秋山るな：日本のアニメ史に名を刻んだ声優

秋山るなさん（本名：秋山照子、1954年4月17日 - 2014年3月8日）は、日本の女性声優として活躍しました。東京都中野区出身で、81プロデュースに所属していました。旧芸名には本名に加え、「秋山るな」や「あきやまひかり」も使用していました。

夢から声優への道

幼少期は看護婦を志望していましたが、中学時代に外国映画に魅せられ、声優への道を志すようになりました。『0011ナポレオン・ソロ』のイリヤ役を演じた野沢那智さんに憧れを抱いていたといいます。桜美林高等学校卒業後、女優を目指して芝居の勉強を続けながら、東京アナウンス学院に入学。そこで声優という職業と出会い、転身を決意しました。テレビタレントセンター20期生として声優デビューを果たし、その後、ぷろだくしょんバオバブやアクセントなど複数の事務所に所属していました。

多彩な役柄と個性

秋山さんは、多くのアニメ作品で幅広い役柄を演じました。特徴的なのは、小柄なキャラクターを演じることが多かったことです。その高い演技力は、子供から大人まで、様々なキャラクターに命を吹き込みました。

私生活では、姉がおり、中学時代は演劇部、高校時代はバスケットボール部に所属していました。趣味はファンク、ヒップホップ、旅行、読書と多岐に渡り、多彩な一面を持っていました。

代表作と出演作品

彼女の代表作には、以下の作品が挙げられます。

『新みつばちマーヤの冒険』：主人公マーヤ役。この作品で、彼女の透明感のある声と高い演技力が広く知られるようになりました。
『YAWARA!』：主人公猪熊柔のライバルである猪熊邦子役。コミカルな演技で人気を博しました。

その他にも、数多くのアニメ作品に出演し、その活躍は多方面に及びます。主な作品を以下に列挙します。

テレビアニメ
『わんぱく大昔クムクム』
『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』
『ゼンダマン』
『怪物くん（第2作）』
『タイムパトロール隊オタスケマン』
『とんでも戦士ムテキング』
『ゴールドライタン』
『新・ど根性ガエル』
『忍者ハットリくん』
『ヤットデタマン』
『逆転イッパツマン』
『ゲームセンターあらし』
『十五少年漂流記』
『トンデラハウスの大冒険』
『魔法のプリンセス ミンキーモモ|魔法のプリンセス_ミンキーモモ』
『イタダキマン』
『キャプテン』
『銀河漂流バイファム』
『サイコアーマー・ゴーバリアン』
『特装機兵ドルバック』
『パソコントラベル探偵団』
『フクちゃん』
『レディジョージィ』
『アタッカーYOU!』
『OKAWARI-BOY スターザンS』
『魔法の天使クリィミーマミ』
『よろしくメカドック』
『超獣機神ダンクーガ』
『超力ロボ ガラット』
『へーい!ブンブー』
『オズの魔法使い』
『シティーハンター』
『エスパー魔美』
『それいけ!アンパンマン』
『青いブリンク』
『美味しんぼ』
『昆虫物語 みなしごハッチ』
『魔法のエンジェルスイートミント』
『笑ゥせぇるすまん』
『コボちゃんスペシャル 祭りがいっぱい!』
『銀河漂流バイファム13』
『名探偵コナン』
『アークエ・ファミリー』
『キ・ファイターテラン』
『ボボボーボ・ボーボボ』
『アークエとガッチンポー』
『とっとこハム太郎 はむはむぱらだいちゅ!』

劇場アニメ
『まことちゃん』
『忍者ハットリくん』シリーズ
『それいけ!アンパンマン』シリーズ

OVA
『銀河漂流バイファム』シリーズ
『魔法のプリンセス ミンキーモモ|魔法のプリンセス_ミンキーモモ 夢の中の輪舞』
『夢次元ハンターファンドラ』
『ザ・ヒューマノイド 哀の惑星レザリア』
『さばくの国の王女さま』

ドラマCD
『銀河漂流バイファム 「金曜劇場」 ジェイナス愛の航海日誌…気分はもう主役』

吹き替え
映画、ドラマ、アニメなど多数

人形劇
『ざわざわ森のがんこちゃん』
『プリンプリン物語』

テレビ番組
『ママとあそぼう!ピンポンパン』

ラジオ
* 『週刊ラジオアニメック』

没後

2014年3月8日、虚血性心不全のため、59歳で逝去されました。多くのファンに惜しまれ、その早すぎる死は日本のアニメ界に大きな衝撃を与えました。彼女の功績は、数多くの作品を通じて、今もなお人々の記憶に生き続けています。多くの後輩声優たちに影響を与え、日本のアニメーション文化に多大な貢献をしました。その才能と功績は、これからも忘れられることはないでしょう。

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