ごちそうさま (テレビ番組)

『ごちそうさま』：食卓を彩った長寿料理番組

『ごちそうさま』は、日本テレビ系列で1971年1月11日から1998年3月31日まで、平日の午後に放送されていた料理番組です。味の素の一社提供として、27年3ヶ月という長きにわたり、多くの視聴者に親しまれました。

番組の概要

番組開始当初から25年以上にわたり、高島忠夫・寿美花代夫妻が司会を務め、その温かい人柄と絶妙な掛け合いが人気を博しました。1987年秋の改編以降は、『午後は○○おもいッきりテレビ』に内包される形で放送されました。1996年1月には放送25周年を迎え、同年3月29日をもって高島夫妻が勇退。同年4月1日からは、辰巳琢郎と大東めぐみが司会を務め、番組終了までの2年間を担当しました。

番組内容

番組の主な内容は、ゲストが自慢の料理を披露したり、金曜日にはレポーターが美味しいお店を紹介するというものでした。高島夫妻時代には、年に数回地方での公開録画も実施され、レポーターも出演しました。また、毎週水曜日には、高島夫妻のみが出演する「ふたりのキッチンルーム」というコーナーも設けられていました。

番組のエンディングでは、高島忠夫が「ごちそうさまでした」というセリフで締めるのが恒例でした。ただし、ゲスト出演時や「ふたりのキッチンルーム」など、例外もありました。

ゲストが歌手の場合は、試食タイムの前に歌を披露するコーナーが設けられました。通常は番組中盤で披露されましたが、例外もありました。味の素の一社提供のため、調味料には必ず味の素製品が用いられ、バターの代わりに味の素のマーガリン「マリーナ」が使われていました。また、味の素の子会社であるAGFの製品が映ることもありました。

番組の終焉

1997年、味の素が総会屋への利益供与事件を起こし、一社提供スポンサーを降板したため、番組は1998年3月31日をもって終了しました。27年3ヶ月という長い歴史に幕を閉じました。

テーマ曲

番組開始当初は高島夫妻による主題歌がありましたが、スカンク人形の登場からは坂田晃一作曲のテーマ曲が長く使われました。辰巳・大東時代には、服部克久作曲の「収穫祭」が使用されました。

オープニング映像

高島夫妻時代には、スカンクをモチーフにした着ぐるみ「スカンクタロー」が登場し、フライパンを叩いて銅鑼を鳴らすオープニング映像が特徴的でした。公開録画では、スカンクタローが公開先の地元にちなんだオチを披露し、ひどい目に遭うのが定番でした。

味の素の「お知らせコーナー」

1977年11月2日から、毎週水曜日と金曜日に味の素の「お知らせコーナー」が始まりました。女優の有沢光恵が担当し、味の素製品に関する情報を伝えました。

派生番組

1987年6月20日から1988年9月には『味の素・世界ごちそうさま!!』、1988年10月から1989年9月には『味の素ごちそうさまワールド・地球おいしいぞ!!』という派生番組が、土曜日の夜に放送されました。

出演者

司会

1971年1月 - 1996年3月：高島忠夫・寿美花代夫妻
1996年4月 - 1998年3月：辰巳琢郎・大東めぐみ

レポーター

初期：『さすらいのくいしん坊』
不明 - 1996年3月：山内賢、目黒祐樹、南條豊、おりも政夫、新藤栄作 他
1996年4月 - 1998年3月：長谷川初範 他
『さすらいの料理人、解決料理王・進』黒部進

放送時間の変遷

（具体的な放送時間に関する記述は、提供された資料には含まれていませんでした。）

ネット局

番組終了時（1998年3月）の系列局は以下の通りです。
（具体的な局名は提供された資料には含まれていませんでした。）

ネット局に関する備考

1971年の放送開始当初は、日本テレビ系列局でも非ネットの局がありました。番組は、単独番組時代を中心に、系列外の局も含む全国31局ネットで放送され、ほぼ全国完全ネットに近い状態でした。放送されていなかったのは佐賀県のみでした。系列外の局では、『おしゃれ』を先に放送し、その後『ごちそうさま』を放送する編成が組まれていました。長崎放送は、放送時間縮小に伴い番組を打ち切り、日本テレビ系列の帯番組枠を撤廃しました。

放送の休止について

札幌ドーム開業前の読売ジャイアンツの北海道遠征試合中継や、プロ野球日本シリーズの放映により、放送が休止されることがありました。年末年始も番組編成の都合上、休止していました。『おもいっきりテレビ』内包後は、デーゲーム中継の放送開始時間が繰り下がり、本番組の休止は免れました。

『ごちそうさま』は、長きにわたり、日本の食文化を彩った人気番組でした。番組を通して、多くの家庭に笑顔と美味しい食卓を届けたことでしょう。

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