たのしメール

たのしメールとは

たのしメールは、かつてDDIセルラーグループ（現在のau）が提供していた、携帯電話におけるショートメッセージサービス（SMS）です。1999年1月頃、PDC方式のデジタル携帯電話サービスにおいて開始されました。

サービスの特徴

最も大きな特徴は、当時のDDI（現在のKDDI）のPHS事業を展開していた子会社であるDDIポケットのサービス「Pメール」との互換性を持たせた点です。これにより、異なる通信方式間でのメッセージのやり取りが可能となりました。初の対応端末は京セラ製のD201Kで、その後発売される全てのPDC端末で利用可能となりました。しかし、2003年3月31日にPDC方式の携帯電話サービスが終了したことに伴い、たのしメールのサービスも終了しました。

機能と利用料金

たのしメールでは、半角カナと英数字を合わせて20文字までのメッセージを送受信できました。以下のサービスとの間でメッセージのやり取りが可能です。

たのしメール対応のデジタルセルラーホン（PDC方式）
Pメール（DDIポケット）
きゃらトーク（NTTパーソナル）
Aメールプラス（アステル）

サービス開始当初は、プランに関わらず1通あたり10円の料金がかかりましたが、後に1通3円に値下げされました。たのしメールを利用するには、「セルラーメッセージサービス」への加入が必須で、月額料金がかかりました。

注意点

当時、業務提携していたIDOの「プチメール」や、後にCdmaOneで展開される「Cメール」との間では、メッセージの送受信ができませんでした。

サービスエリアの拡大

2000年4月1日からは、従来のセルラーサービスエリア（関東・東海地区以外）に加え、IDOサービスエリア（関東・東海地区）からも利用可能となり、より広い範囲でたのしメールを利用できるようになりました。

関連サービス

Pメール：DDIポケット（現在のウィルコム）が提供していたPHS向けショートメッセージサービス。
ショートメッセージサービス（SMS）：携帯電話で短いメッセージを送受信するためのサービス全般。
プチメール：IDO（現在のau）が提供していたショートメッセージサービス。
Cメール：auが提供するショートメッセージサービス。

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