はがね山標準電波送信所

はがね山標準電波送信所について

はがね山標準電波送信所は、佐賀県佐賀市と福岡県糸島市の境界に位置する羽金山の山頂付近に設置された、日本標準時を送信する重要な施設です。この送信所は、独立行政法人情報通信研究機構によって運営されており、日本国内における標準電波JJYの送信を担っています。同じく標準電波を送信するおおたかどや山標準電波送信所（福島県）と連携し、日本全国へ正確な時刻情報を提供しています。

送信所の概要

• - 名称: 独立行政法人情報通信研究機構 はがね山標準電波送信所
• - 所在地: 佐賀県佐賀市羽金山山頂付近（福岡県・佐賀県の県境から約50m佐賀県側）
• - 標高: 約900m
• - 緯度: 北緯33度27分56秒
• - 経度: 東経130度10分32秒
• - 免許人: 独立行政法人情報通信研究機構
• - 無線局の種別: 標準周波数局
• - 無線局の目的: 公共業務用
• - 通信事項: 標準周波数及び標準時の通報
• - 通信の相手方: 受信設備
• - 電波型式: 250HA1B
• - 送信周波数: 60kHz
• - 空中線電力: 50kW（アンテナ効率：約45%）
• - 総敷地面積: 約115,803m2
• - アンテナ施設: 地上高200m傘型

運用について

• - 運用: 連続運用（機器の保守点検、落雷対策時を除く）
• - 運用開始: 2001年（平成13年）10月1日

受信可能地域

はがね山標準電波送信所からの電波は、送信所を中心におおよそ1,000km圏内まで届きます。具体的には、九州地方、沖縄地方、中国地方、四国地方、北陸地方、近畿地方、東海地方の全域、さらに関東地方、甲信越地方の一部で受信可能です。また、日本と時差がない韓国や北朝鮮の全域、そして日本と時差のある中国やロシア沿海地方の一部でも受信できる場合があります。この広範囲な受信可能地域は、日本国内だけでなく、近隣諸国においても、正確な時刻情報の基盤として活用されています。

特徴

はがね山標準電波送信所の最大の特徴は、その安定した電波送信能力です。24時間365日、ほぼ連続して標準電波を送信し続けることで、電波時計やその他の時刻同期システムが常に正確な時間を示すことを可能にしています。これにより、放送局、金融機関、交通機関など、正確な時刻が不可欠な様々な分野で活用されています。また、万が一の災害時にも、この標準電波は重要な情報インフラとしての役割を果たすことが期待されています。

関連情報

• - 関連項目:

- 標準周波数局

• - 外部リンク:

- 長波標準電波施設 はがね山標準電波送信所（情報通信研究機構）

はがね山標準電波送信所は、日本の社会基盤を支える上で不可欠な施設であり、その継続的な運用によって、私たちの生活に正確な時間が提供されています。

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