おおたかどや山標準電波送信所

大鷹鳥谷山標準電波送信所について

大鷹鳥谷山標準電波送信所は、福島県田村市都路町と双葉郡川内村の境界に位置する大鷹鳥谷山の山頂付近にあります。この送信所は、日本標準時の情報を電波で送信する施設であり、私たちの生活に欠かせない正確な時刻情報を提供しています。

施設概要

名称: 国立研究開発法人情報通信研究機構 おおたかどや山標準電波送信所
所在地: 福島県田村市都路町と双葉郡川内村の境 大鷹鳥谷山山頂付近
標高: 約790m
緯度: 北緯37度22分21秒
経度: 東経140度50分56秒
免許人: 国立研究開発法人情報通信研究機構
無線局の種別: 標準周波数局
無線局の目的: 公共業務用
通信事項: 標準周波数及び標準時の通報
通信の相手方: 受信設備
電波型式: 250HA1B
送信周波数: 40kHz
空中線電力: 50kW（アンテナ効率：約25%）
総敷地面積: 約88,668m2
アンテナ施設: 地上高250m傘型
運用: 連続運用（機器の保守点検、落雷対策時を除く）
運用開始: 1999年6月10日

送信所から発信される電波は、東北地方、関東地方、甲信越地方、北陸地方、近畿地方、東海地方の全域で受信可能です。また、北海道地方、中国地方、四国地方、九州地方の一部、そして日本と時差のあるロシア沿海地方の一部でも受信できます。

東日本大震災による影響

通常、標準電波の停波は機器のメンテナンスなどで年に数十回発生しますが、東日本大震災では特別な状況となりました。

2011年3月11日: 地震発生直後から余震が続く中で一時停波。
2011年3月12日: 福島第一原子力発電所事故による避難指示のため、所員が不在となり停波。
2011年4月21日: 暫定的に送信を再開。
2011年4月25日: 落雷により機器が破損し、再度停波。
2011年5月9日: 一時的に立ち入り、暫定的に送信を再開。
2011年5月10日: 気象条件悪化のため停波。
2011年5月13日: 再び暫定的に送信を再開。
2011年5月17日: 完全復旧。

震災後の混乱の中、送信所は一時的に機能停止を余儀なくされましたが、その後復旧作業が行われ、現在では安定した運用を続けています。

その他

送信所から西に約12km離れた場所には、航空自衛隊の大滝根山分屯基地があります。

2012年4月1日には、田村市と川内村の警戒区域が解除されました。

関連情報として、標準電波運用情報も参照してください。

関連情報

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標準周波数局
はがね山標準電波送信所

外部リンク

長波標準電波施設 おおたかどや山標準電波送信所 （情報通信研究機構）
送信所の航空写真 (Google Maps)

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