アルピーノ級フリゲート

アルピーノ級フリゲート

アルピーノ級フリゲート（イタリア語: fregate della Classe Alpino）は、イタリア海軍で運用された艦船の一つであり、先代のカルロ・ベルガミーニ級を基にした改良型として設計されました。

設計の背景

この艦級は戦後第2世代のフリゲートとして開発され、そのデザインは中央船楼型を踏襲しつつも、性能面での向上が図られています。主機関は、従来のディーゼルエンジンに加え、ガスタービンエンジンを組み合わせた新しいCODAG方式を採用しており、この技術により加速性能が向上しました。特に、イギリス海軍のカウンティ級駆逐艦で使われていたメトロポリタン＝ヴィッカース社製のメトロヴィックG6型ガスタービンエンジンをトシ社がライセンス生産したものが採用されています。この結果、巡航時には22ノットの速度を発揮する能力を実現しました。

武器システム

武装面では、当時新たに開発された国産のMMIアラーガト76mm単装砲が採用され、合計6門が搭載されています。ただし、その配置は独特で、前甲板に2基、船楼の前端に1基、船楼後端の両舷にそれぞれ1基ずつ、そしてヘリコプター甲板の直前に1基が配置されていました。加えて、32番砲の後方には毎分15発の発射が可能なメノンK113 305mm対潜迫撃砲が設けられ、対潜能力も強化されています。

同型艦

アルピーノ級は複数の同型艦から構成されており、それぞれ異なる特徴を持っています。これらの艦は高い運用性能を持っているため、イタリア海軍の主要な艦船の一部として活躍しました。

関連情報

この艦級に関する画像や資料は、ウィキメディア・コモンズにおいて閲覧可能です。また、同世代の艦船として、西ドイツ海軍のケルン級フリゲートが挙げられます。これにより、アルピーノ級フリゲートは技術的側面からも国際的な比較対象となっており、さまざまなデータが収集されています。

総じて、アルピーノ級フリゲートはイタリア海軍の艦船史において重要な位置を占める艦級であり、先進的な設計と強力な武装により、海上での任務に対応する能力を持っていました。

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