アークティックターン

アークティックターン：シーバードの血を受け継いだ名馬

アークティックターンは、アメリカで生まれ、フランス競馬の歴史に名を刻んだ競走馬、そして種牡馬です。その父は、凱旋門賞とダービーステークスを制覇し、タイムフォーム誌で当時史上最高のレーティング145ポンドを記録した伝説的名馬シーバード。母は2戦未勝利ながら、ノーザンダンサーやヘイローといった名血を引くアルマームード系の血統を受け継いでいます。母の父は1953年の米2歳馬チャンピオン、ヘイスティロードです。馬名はキョクアジサシを意味し、おそらく父シーバードとの関連性から名付けられたのでしょう。アメリカで生産され、父と同じくフランスで競走生活を送りました。

華麗なる競走生活

アークティックターンの同期には、ユースやエクセラーといった名馬がいました。3歳時はG1勝利には至りませんでしたが、善戦を続け、4歳にして念願のガネー賞を制覇します。他の主な成績としては、以下の通りです。

1975年（2歳時）
トーマスブライアン賞（1500m）優勝

1976年（3歳時）
フォンテーヌブロー賞（1600m）優勝
リュパン賞（2100m）2着
ニエル賞（2200m）2着

1977年（4歳時）
ガネー賞（2100m）優勝
エクリプスステークス（10f）3着
ドラール賞（1950m）2着
アルクール賞（2000m）3着

種牡馬としての大成功

引退後は種牡馬となり、数々の優秀な産駒を残しました。その代表的な産駒には、以下のようなG1競走優勝馬がいます。

ベーリング（Bering）: 1986年ジョッケクルブ賞優勝
エスカリン（Escaline）: 1983年ディアヌ賞優勝
ハーバー（Harbour）: 1982年ディアヌ賞優勝
インティミスト（Intimiste）: 1989年クリテリウムドサンクルー優勝
ガーデンオブヘブン（Garden of Heaven）: 1992年コンセイユドパリ賞優勝

他にも、多くの重賞勝ち馬や活躍馬を輩出し、その繁殖能力の高さを証明しました。これらの活躍により、アークティックターンはフランスリーディングサイアーの栄誉に輝いたのです。その影響は、現代競馬にも及んでいます。

血統と系譜

アークティックターンの血統背景には、名馬シーバードの影響が強く見て取れます。さらに、母方の血統にも、名種牡馬ノーザンダンサーやヘイローといった錚々たる名馬の名が連なります。この素晴らしい血統が、アークティックターンの競走能力と種牡馬としての成功を支えたと言えるでしょう。シーバードの血を受け継ぎ、その名をフランス競馬史に刻んだアークティックターンは、まさに伝説の名馬と言えるでしょう。彼の功績は、今後も語り継がれていくことでしょう。

参考情報

競走馬成績と情報は、netkeiba、JBISサーチ等で確認できます。
* ペディグリー情報は、ペディグリーオンラインで確認できます。

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