ウロンゴン

ウロンゴン：自然と産業が調和する港湾都市

ウロンゴン（Wollongong）は、オーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州に位置する港湾都市です。シドニーから南へ約70km、タスマン海に面しており、美しい海岸線と内陸部のイラワラ絶壁に挟まれた、南北に細長い地形が特徴です。人口は約30万人で、ニューカッスルに次ぐ州内第3の規模を誇ります。

地理と都市圏

ウロンゴンの都市圏は、北はスカボローから南はシェルハーバーまで広がっています。東にはタスマン海の雄大な景色が広がり、西にはイラワラ絶壁がそびえ立つ、自然豊かな環境です。都市圏は、シティ・オブ・ウロンゴン、シティ・オブ・シェルハーバー、ミュニシパリティ・オブ・キアマの3つの地方公共団体にまたがっています。

シドニーからは、シティレール・イースタン・サバーブ・アンド・イラワラ線が海岸線に沿って延びており、アクセスも容易です。

地名の由来

ウロンゴンの名前は、アボリジニの言葉「woolyungah」に由来するとされています。この言葉は「五つの島（five islands）」を意味すると信じられていますが、他にも「海の音（sound of the sea）」、「魚の大祭（great feast of fish）」、「水辺に近い固い土地（hard ground near water）」、「海の歌（song of the sea）」、「波の音（sound of the waves）」、「多くの蛇（many snakes）」など、様々な説が存在します。

産業

ウロンゴンの主要な産業は、長年にわたり製鉄業（ブルースコープ・スチール）が中心でしたが、近年では漁業、教育（ウーロンゴン大学）、観光業など、産業の多様化が進んでいます。また、風力発電や住宅建設なども盛んに行われています。

交通

ウロンゴンは、大陸周回道路である国道1号線を構成するプリンセスハイウェイが通っており、自動車でのアクセスも便利です。鉄道は、シティレールのサウス・コースト・ラインとその支線がシドニーおよびナウラとを結んでいます。市内交通としては、ウロンゴン駅を中心に民営路線バスが運行されています。

教育機関

ウロンゴンには、高度な研究と教育を提供するウーロンゴン大学と、TAFEのen:Illawarra Institute of Technologyがあります。これらの教育機関は、地域社会の発展に大きく貢献しています。

スポーツ

ウロンゴンを本拠地とするスポーツチームも存在します。

ラグビーリーグ NRL: セントジョージ・イラワラ・ドラゴンズ
バスケットボール NBL: イラワラ・ホークス

かつて鉄鋼の街として栄えた背景から、東欧や南欧からの移民が多く、サッカーが盛んな地域としても知られています。ウーロンゴン・ウルブスは、オーストラリアン・ナショナルサッカーリーグ（Aリーグの前身）に参加していたプロチームで、2000年、2001年には国内リーグ優勝、2001年にはオセアニア・チャンピオンにも輝きました。現在はセミプロリーグであるナショナル・プレミアリーグズ（NSW）に所属しています。

姉妹都市

ウロンゴンは、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

竜岩市、中華人民共和国
川崎市、日本
* オフリド、マケドニア共和国

ウロンゴンは、美しい自然と多様な産業が調和した魅力的な都市です。シドニーからのアクセスも良く、観光地としても注目されています。

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