エス・ジー・シー佐賀航空

エス・ジー・シー佐賀航空株式会社

エス・ジー・シー佐賀航空株式会社（S･G･C SAGA AVIATION CO.,LTD.）は、佐賀県佐賀市の佐賀空港を本拠地とする航空会社です。小型航空機やヘリコプターを運航し、多岐にわたる事業を展開しています。ICAO航空会社コードはSGC。

概要

1997年（平成9年）に神埼郡神埼町（現在の神埼市）で設立され、1998年（平成10年）11月から営業を開始しました。設立当初から佐賀県に根ざした航空事業を展開し、地域社会に貢献しています。

1999年（平成11年）4月には、長崎航空（現・オリエンタルエアブリッジ）から航空機使用事業の大部分を譲受し、機材の移管を受けました。これにより、事業規模を拡大し、運航体制を強化しました。

2003年（平成15年）6月には、九州で初めてアメリカ・ロビンソン社の販売代理店となりました。ロビンソン社のヘリコプターは、その信頼性と性能から、世界中で広く利用されており、エス・ジー・シー佐賀航空は、ロビンソン社製品の販売を通じて、日本の航空業界に貢献しています。

現在は、佐賀空港内の本社に加え、熊本県阿蘇に熊本支店、福岡県北九州空港内に北九州営業所を設置しています。これらの拠点を活用し、九州地域全体で事業を展開しています。

主な事業内容は以下の通りです。

遊覧飛行: 佐賀県を中心とした九州各地の美しい景色を空から楽しむことができます。
操縦訓練: 飛行機やヘリコプターの操縦技術を習得するための訓練を提供しています。
航空写真撮影: 空からの写真撮影により、地上では見られない新たな視点を提供します。
広告宣伝: 航空機を利用した広告宣伝活動を展開しています。
農薬散布: 農地への農薬散布を効率的に行います。
航空機体・燃料の販売: 航空機体や燃料の販売も行っています。

佐賀空港では、飛行機および回転翼航空機の操縦訓練も実施しており、パイロットの育成にも力を入れています。

保有機材

2015年（平成27年）現在の保有機材は以下の通りです。

固定翼航空機

セスナ TU206G：2機
セスナ 172R：1機
セスナ 172P：4機

ヘリコプター

ロビンソン R44：4機
アエロスパシアル AS350B：2機
ユーロコプター EC 135：1機

これらの機材を駆使し、様々な航空サービスを提供しています。

事故・インシデント

過去には、以下の事故・インシデントが発生しています。

2024年7月28日：福岡県柳川市の農地に同社のロビンソンR44Ⅱ型機が墜落し、2名が死亡しました。
2025年4月6日：長崎県対馬市の対馬空港から福岡県福岡市の福岡和白病院へ患者を搬送していた社会医療法人財団池友会にドクターヘリとして運航委託されていた同社のユーロコプター EC 135T2+型機（機体番号JA555H）が壱岐島の北端から北に約20kmの海上に墜落しました。この事故では、搭乗していた6名のうち、3名が死亡しました。

これらの事故を教訓に、安全管理体制の強化に努めています。

外部リンク

* エス・ジー・シー佐賀航空

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