オオフラミンゴ

オオフラミンゴ (学名: Phoenicopterus roseus)

オオフラミンゴは、フラミンゴ目フラミンゴ科に属する鳥類の一種であり、フラミンゴ科の鳥の中で最も広い分布域を持つことで知られています。別名としてヨーロッパフラミンゴとも呼ばれています。

分布

オオフラミンゴは、アフリカの一部、南西アジア（トルコを含む）、南アジア（インド湾岸を含む）、そして南ヨーロッパ（スペイン、キプロス、ポルトガル、フランスのカマルグ地方など）といった広範な地域で見られます。一部の個体群は渡りを行い、繁殖地の北限は変動することがあります。珍しい記録としては、1988年にオーストラリア領のココス諸島で1羽が観察されています。

形態

全長は120cmから150cmに達し、フラミンゴの中でも大型の部類に入ります。成鳥の羽毛はほとんどがピンクがかった白色をしていますが、翼の雨覆羽は鮮やかな赤色、風切羽は黒色をしています。くちばしはピンク色で、先端部分のみが黒色です。足は全体がピンク色をしています。幼鳥の羽毛は黒色をしています。鳴き声はガチョウに似ています。

生態

オオフラミンゴは、他のフラミンゴと同様に、泥を盛り上げて作った巣の中に白亜色の卵を一つ産みます。ベニイロフラミンゴやチリーフラミンゴと近縁であり、ベニイロフラミンゴのシノニムとして扱われることもあります。寿命が長く、飼育下では44年、野生下では33年の生存記録があります。また、強い集合性を持つことが知られており、最大のコロニーでは20万つがいもの個体数が確認されています。

ギャラリー

参考文献

* バードライフ・インターナショナル総監修 山岸哲日本語版総監修　『世界鳥類大図鑑』　ネコ・パブリッシング、2009年。ISBN 978-4-7770-5242-4

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