オナーアンドグローリー

オナーアンドグローリーは、アメリカ合衆国で生まれ育ったサラブレッド競走馬にして、成功をおさめた種牡馬でした。

競走馬としてのキャリアは1995年、サラトガ競馬場でのデビュー戦勝利から始まりました。2歳時にはフューチュリティステークスで3着という結果に終わりましたが、続くブリーダーズフューチュリティを制覇し、重賞初勝利を飾ります。その後、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルにも挑戦しましたが、4着という結果でした。

3歳となった1996年には、サンタアニタダービーで2着に入るなど活躍を見せますが、ケンタッキーダービーでは18着と振るわず、期待外れの結果となりました。しかし、その後メトロポリタンハンデキャップを制し、G1競走初制覇を果たします。この年、数々の重賞レースに出走し、勝利を重ねました。

競走馬としての華々しい活躍の後、1997年にはアッシュフォードスタッドで種牡馬入りします。2005年から2006年にかけては、アルゼンチンのポム牧場へリースされ、アルゼンチンでもその血統は高く評価されました。

オナーアンドグローリーの産駒は日本にも輸入され、大きな成功を収めました。特に、ネームヴァリューは2003年の帝王賞を制覇するなど、日本中央競馬会で活躍しました。他にも、数々の活躍馬を輩出し、その繁殖能力の高さを証明しました。

種牡馬として成功を収めたオナーアンドグローリーでしたが、2018年、大腿骨の骨折を負い、その生涯を終えました。

オナーアンドグローリーは、競走馬時代と種牡馬時代を通して、数々の栄光を手にしました。その輝かしい戦績は、競馬史に長く記憶されることでしょう。

競走成績詳細

1995年：4戦2勝
1着：ブリーダーズフューチュリティ（G2）
3着：フューチュリティステークス（G1）

1996年：13戦4勝
1着：サンラファエルステークス（G2）、メトロポリタンハンデキャップ（G1）、キングスビショップハンデキャップ（G2）
2着：サンヴィセンテステークス（G3）、サンタアニタダービー（G1）、アフェノメノンステークス（G2）、ヴォスバーグステークス（G1）、ブージャムハンデキャップ（G2）
3着：ブリーダーズカップスプリント（G1）

主な産駒

カレシング（Caressing）：1998年生、2000年ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ
ネームヴァリュー：1998年生、2003年TCK女王盃、大井記念、帝王賞
オナーデビル（Honour Devil）：2005年生、2008年UAE2000ギニー、UAEダービー

母父としての主な産駒

ピサノエミレーツ：2005年生、2012年せきれい賞
オノユウ：2007年生、2009年エーデルワイス賞、栄冠賞、フローラルカップ
ダッシングブレイズ：2012年生、2017年エプソムカップ
ロンドンタウン：2013年生、2017年佐賀記念、エルムステークス、2018年コリアカップ
* ウエストコースト（West Coast）：2014年生、2017年トラヴァーズステークス、ペンシルベニアダービー

血統

母Fair to Allの半兄には、日本に種牡馬として輸入されたオジジアン（父Damascus）がいます。オナーアンドグローリー自身も、優れた血統を受け継いでいたことがわかります。

オナーアンドグローリーの生涯は、競走馬としての華々しい活躍と、種牡馬としての大きな成功を示す物語です。その功績は、長く競馬界に語り継がれるでしょう。

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