オルガン針

オルガン針株式会社

オルガン針株式会社は、長野県上田市に本社を置く、繊維用針と電子部品の製造・販売を専門とする企業です。その歴史は古く、1920年に蓄音機針の製造から始まりました。その後、ミシン針の製造を開始し、「オルガン印」の商標で広く知られるようになりました。現在では、ミシン針だけでなく、メリヤス針、フェルト針、そして電子部品のコンタクトプローブなど、多様な製品を開発・製造しています。

グローバルな展開

オルガン針株式会社は、日本国内にオルガン製針株式会社、九州オルガン針株式会社といったグループ会社を持つだけでなく、海外にも積極的に展開しています。ベトナムと中国の重慶には製造拠点を設け、香港、台湾、上海、シンガポール、重慶、ドイツには販売拠点を置いています。これにより、グローバルな市場での競争力を高めています。

主な製品

オルガン針株式会社の主な製品は以下の通りです。

ミシン針: 家庭用から工業用まで、幅広い種類のミシン針を製造しています。
メリヤス針: ニット製品の製造に使用される特殊な針です。
フェルト針: フェルト製品の製造に使われる針です。
コンタクトプローブ: プリント基板などの検査に使用される電子部品です。高度な技術を要する製品であり、電子機器の品質を支えています。

沿革

オルガン針株式会社の歴史は、日本の産業発展とともに歩んできました。以下に主な出来事をまとめます。

1920年: 東京で蓄音機針の製造を開始。
1936年: 合名会社増島製針所として法人化。
1939年: ミシン針の製造を開始。「オルガン印」の商標を使用。
1945年: 戦時疎開のため長野県へ移転。
1950年: 株式会社増島製針所として株式会社に改組。
1963年: オルガン針株式会社に社名変更。
1974年: 香港増島車針有限公司を設立し、海外展開を開始。
1995年: ORGAN NEEDLE(VIETNAM)Co.,LTDを設立し、ベトナムに進出。
2002年: 重慶風琴針業有限公司を設立し、中国に進出。
2016年: グループ再編により、製造部門をオルガン製針株式会社として分社化。

技術力と品質

オルガン針株式会社は、長年の経験と技術力を活かし、高品質な製品を提供しています。特にミシン針においては、その高い品質と信頼性から、国内外の多くの縫製工場で採用されています。また、コンタクトプローブなどの電子部品においても、高い精度と耐久性が求められる市場で高い評価を得ています。

今後の展望

オルガン針株式会社は、これからも繊維用針と電子部品の分野で、革新的な製品開発を続け、グローバル市場でのさらなる成長を目指しています。また、環境への配慮や社会貢献活動にも積極的に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。

関連情報

関連項目: 針
外部リンク: 公式ウェブサイト
* 出典: 日本の企業がわかる事典2014-2015『オルガン針』 - コトバンク

この情報は、オルガン針株式会社の事業内容、歴史、製品、技術力、今後の展望について包括的にまとめたものです。

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