カメルーン山

カメルーン山

カメルーン山（Mount Cameroon）は、カメルーンに位置する活火山であり、地元ではファコやモンゴ・マ・ンデミ（「偉大な山」の意味）とも呼ばれています。カメルーン火山列に属し、1986年に発生したニオス湖の災害で知られる場所から北北東へ約300kmの距離にあります。最近では2012年2月3日に噴火しました。

概要

カメルーン山はアフリカ大陸で最も大きな火山の一つであり、標高は約4095mです。カメルーンの西海岸北部に位置し、冷たく強い風が熱帯雨林を抜け、山頂へと吹き付けます。

山の岩石は玄武岩質で、地質学的には白亜紀から第四紀の堆積物が、先カンブリア時代の基盤岩を覆っています。西アフリカで最も頻繁に噴火する火山の一つであり、記録に残る最古の火山活動は紀元前5世紀にカルタゴの探検家ハンノによって観測されました（異説あり）。歴史的に、穏やかな噴火と激しい噴火が山頂や山腹から発生しており、1922年の南西面での噴火では溶岩流が大西洋に到達、1999年の南面での噴火では溶岩が海からわずか200mの地点まで達しました。

カメルーン山の山頂へは徒歩で登ることができ、年に一度開催されるカメルーン山レースでは、およそ4時間半で山頂を目指します。1897年にはイギリスの探検家メアリ・キンズレーが登頂に成功し、自伝『西アフリカ旅行記』でその体験を記しています。

標高

カメルーン山の標高は一般的に4095mとされていますが、SRTMの計測では4070m、GPSによる測定では4040mという値も出ています。火山活動によって標高が変動するため、正確な測定は困難です。

関連項目

カメルーンの火山の一覧

外部リンク

Cameroon: Global Volcanism Program - Smithsonian Institution

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