クローカー (潜水艦)

USSクローカー (USS Croaker, SS/SSK/AGSS/IXSS-246)

クローカーはアメリカ海軍のガトー級潜水艦の一隻で、艦名はその鳴き声で知られるスズキ目ニベ科の魚に由来しています。1943年4月1日にコネチカット州グロトンのエレクトリック・ボート社で起工し、同年12月19日に進水、1944年4月21日に就役しました。就役後、ニューロンドンを出航し、真珠湾に到着します。さらに、クローカーはその後数回にわたって日本艦艇への攻撃を行うことで知られています。

艦歴

第一哨戒（1944年7月 - 8月）

クローカーの最初の哨戒は1944年7月19日から始まりました。この哨戒では五つの重要な攻撃が記録されました。特に8月7日の攻撃では、軽巡洋艦「長良」に魚雷を命中させ、沈没させるという成果を挙げました。この行動により、艦は海軍殊勲部隊章を受賞しました。さらに、他の艦艇も攻撃し、総トン数で880トン以上を沈める結果となりました。

第二哨戒（1944年9月 - 11月）

9月23日から開始された第二哨戒でも成功を収めました。クローカーは「神喜丸」など合計六艦を攻撃し、魚雷攻撃により各艦を沈没させます。特に10月9日の攻撃では、ターゲットに魚雷が全て命中し、その結果が顕著でした。この哨戒の成果により、艦はさらなる評価を受けることになります。

第三哨戒（1944年12月 - 1945年8月）

1944年12月に始まった第三哨戒では、主にルソン海峡や南シナ海方面で活動しました。この時期には敵艦と思しきターゲットには遭遇しませんでしたが、重要な救助支援任務に従事しました。

第四・第五・第六哨戒（1945年）

1945年に入ると、第四及び第五哨戒では再び攻撃機会があり、特にジャワ海においては複数の敵艦に対する成功した攻撃が記録されています。また、1960年代には南シナ海や香港方面など、さまざまな場所での哨戒任務を遂行しました。

戦後の活動

サイパン島から出港し、真珠湾やパナマ運河を経て1946年に退役。その後1951年に再就役、訓練艦として活動しました。また、1953年には造船所で改修が行われ、対潜潜水艦に艦種変更されました。その後も活動を続け、数回の演習や訪問を経て、最終的に1968年に退役しました。

クローカーは1988年以降、ニューヨーク州バッファローの海軍軍事公園で博物館船として公開されています。この艦は、その戦歴を通じて、いくつもの戦功を残し、合計19,710トンの艦艇を沈没させたことから、その名は永遠に語り継がれることでしょう。

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