グリーンズプラネット

株式会社グリーンズプラネットは、1967年に設立された日本のファーストフードチェーン展開企業です。東京都目黒区本社を構え、たい焼きたこ焼きお好み焼きといった和風ファーストフードを主力とする「一口茶屋」ブランドを中心に、全国に店舗を展開しています。

会社の始まりは1967年4月25日、「株式会社オートマシンサービス」として自動販売機事業からスタートしましたが、早期に撤退し、以降はファーストフード事業に専念しています。社名は「株式会社吉川」、「株式会社チェポ」と変更され、1976年1月には株式会社西友ストア(現:西友)の資本参加を受けて西友グループの傘下に入りました。西友傘下を離脱後、1996年3月には「株式会社コモコフード」へ商号を変更。同年10月には吉野家ホールディングスが100%出資する子会社となりました。その後、お好み焼きを主力とする「株式会社ピーターパン」を1999年3月に吸収合併し、「株式会社ピーターパンコモコ」へと社名変更。さらに「株式会社グリーンズプラネット」(2014年3月)、「株式会社グリーンズプラネットオペレーションズ」(2017年8月)を経て、2022年11月1日には現在の「株式会社グリーンズプラネット」へと再変更されています。このように、設立から現在に至るまで複数の社名変更を経験しています。2018年2月期にはマネジメント・バイアウト(MBO)により吉野家グループから独立しています。

株式会社グリーンズプラネットの基幹ブランドである「一口茶屋」は、たい焼きたこ焼きお好み焼きをその場で調理して提供する和風ファーストフード店です。主にショッピングセンター総合スーパーホームセンターなどの大規模商業施設のフードコートを中心にテナント出店しており、焼き上げ工程が客席から見えるライブ感も特徴の一つです。かつて西友傘下であった時代は、西友店舗への出店が中心で、水色地に毛筆風ロゴの看板がよく見られました。現在も西友系列店舗への出店は続いていますが、イオングループをはじめとする様々な商業施設に展開を広げています。また、路面店も一部残っています。近年は「ひとくち茶屋」「一口茶屋鯛焼総家」といった高級路線業態も手掛けています。全国展開しており、特に東日本北日本を中心に多くの地域で店舗を見ることができます。

他のブランドとしては、「味咲き」がデパ地下向けの一口茶屋高級業態として西武百貨店に出店しています。「鯛焼総家」はたい焼き専門店で、ホイップクリーム入りの冷製たい焼きなども提供しています。吸収合併した「株式会社ピーターパン」の名称は、「ピーターパン」「ピーターパンエクスプレス」として商業施設内の店舗名に継承されており、ハンディタイプのお好み焼き「フレッシュお好み」は同社を代表するロングセラー商品となりました。この「フレッシュお好み」は、クレープのように片手で持てる形状で、毎日手切りする新鮮なキャベツに由来する名前を持ち、洋風ソースで仕上げるのが特徴です。「えびすだこ」はたこ焼き専門店です。この他、「石焼ビビンパ」「レムソンズクレープ」「ドンブリー」「らーめん亭」「やきやきや」など、多様な食ジャンルのブランドを展開しています。アウトレットモール向けのフードコート「Broil」や、サンドイッチショップ「POTAMELT」「POTASTA」、丼物専門店「PotaBento」、ブックカフェ「まちライブラリー×ピッツアフォルノカフェ」など、幅広い業態を手掛けています。SA/PA事業として、海老名SAでは「海老名茶屋」、海ほたるPAでは「シーフェアリー」を運営し、それぞれの地域性を活かしたオリジナルメニュー(海老焼き、あさり焼き)を提供しています。

2018年からは、大規模商業施設のフードコート全体のトータルプロデュース事業「グリーンズコート」を開始しました。これは、イトーヨーカドーなどにおいて、セブン&アイ・フードシステムズが運営していたファーストフード店「ポッポ」の大量閉店が相次いだことを受け、その跡地の空きスペースを活用し、フードコート全体にテナントとして入居して複数の自社ブランド店舗を出店する形態です。ソフトドリンク、軽食、麺類、ご飯ものなど様々なメニューを提供し、一部店舗では出前館Uber Eatsなどのデリバリーサービスにも対応しています。しかしながら、出店先のイトーヨーカドーの地域撤退などにより、閉店や休業となる店舗も発生しています。

過去には「えびす鯛」「グリルチャーファン」「ポテト&クリーム」「蕎麦屋」「ピッツァナポレターノカフェ」「ピッツァナポレターノ」といったブランドも展開していました。また、自社ブランドに加え、ペッパーランチ、クレージークレープス、からから家などの他社チェーンのフランチャイジーとしても店舗運営を行っていた時期があります。

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