コロンビア (軽巡洋艦)

軽巡洋艦「コロンビア」(USS Columbia, CL-56) の生涯

「コロンビア」は、アメリカ海軍が第二次世界大戦中に運用したクリーブランド級軽巡洋艦の2番艦です。艦名はサウスカロライナ州コロンビアに由来し、同名の艦としては6隻目にあたります。

起工から就役

1940年8月18日、ニュージャージー州カムデンのニューヨーク造船所で起工。1941年12月17日にはJ・A・パスカル夫人によって命名・進水し、1942年7月29日にW・A・ハード大佐を艦長として就役しました。

第二次世界大戦での活躍

1942年11月9日、ノーフォークを出港し、ニューヘブリディーズ諸島のエスピリトゥサント島に到着。同諸島西方の偵察部隊に合流し、ガダルカナル島を巡る戦闘の支援任務を開始しました。

1943年1月29日、レンネル島沖海戦で、日本軍の激しい空襲を受けましたが、アメリカ軍は空母艦載機部隊と地上基地からの部隊による援護を受け、「コロンビア」もこの海戦で敵機3機を撃墜しています。その後、ソロモン諸島の哨戒任務に従事し、6月にはニュージョージア島上陸作戦を支援しました。

7月にはムンダを砲撃し、9月にはシドニーでオーバーホールを実施。9月24日に戦線復帰し、ベララベラ島沖での哨戒任務や、ブーゲンビル島への上陸作戦を支援しました。

11月2日のエンプレス・オーガスタ湾の戦いでは、僚艦と共に軽巡洋艦「川内」と駆逐艦「初風」を撃沈する戦果を挙げています。

1944年1月にはニューヘブリディーズ諸島で訓練演習を行い、その後、ニッサン島やエミラウ島の攻撃、占領を支援しました。4月にはサンフランシスコでオーバーホールを行い、8月24日にソロモン諸島に戻りました。

1945年1月6日、フィリピンのルソン島西部リンガエン湾で、日本陸軍の特攻機による体当たり攻撃を受け、13名が死亡、44名が負傷する甚大な被害を受けました。レイテ島で応急修理後、西海岸でオーバーホールを実施しました。6月16日に戦線に復帰し、ボルネオのバリクパパン侵攻作戦を支援しました。

終戦後は、視察団をトラック島へ輸送し、その後は10月31日まで陸軍兵士の帰還任務に従事しました。

退役

1945年12月5日にフィラデルフィアに到着。オーバーホール後は予備役兵の訓練任務に就き、1946年11月30日に退役、その後1959年2月18日に売却されました。

受章

「コロンビア」は、海軍殊勲部隊章に加え、第二次世界大戦の戦功で10個の従軍星章を受章しています。

参考文献・関連項目

アメリカ海軍艦艇一覧

外部リンク

Photo gallery of USS Columbia at NavSource Naval History
Cleveland class light cruisers
USS Columbia (CL-56))

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