ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日の登場人物

OVA作品『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』およびその関連作品には、地球の命運をかけた戦いを繰り広げる個性豊かなキャラクターたちが多数登場します。彼らは国際警察機構と謎の敵対組織BF団に属し、それぞれ特異な能力や深いドラマを背負っています。

国際警察機構



BF団の脅威に対抗するため設立された組織で、特殊能力を持つエキスパートたちで構成されています。

エキスパート


BF団の超人たちと渡り合う力を持つ者たちです。

物語の中心となる12歳の少年。ジャイアントロボの開発者である父、草間博士の息子です。ロボは彼の声紋にのみ反応するため、大作の存在が国際警察機構にとって不可欠となっています。戦闘能力を持たない普通の少年ですが、多くの悲劇や出会い、別れを経て、精神的に大きく成長していきます。

本作のヒロイン。18歳ながら優れた任務遂行能力を持ちます。卓越した射撃技術と、自身の命を消耗する瞬間移動能力（テレポート）の使い手です。不死身の村雨健二とは恋人関係にあり、大作にとっては姉のような存在です。その正体は「バシュタールの惨劇」に関わるフォーグラー博士の娘、ファルメール・フォン・フォーグラーであり、幻夜の妹です。本編の終盤、力を使い果たし、兄である幻夜の手にかかり命を終えます。外伝作品では主人公を務めるほどの人気キャラクターです。

戴宗の弟分である25歳。常人離れした怪力と、手斧を回転させて旋風を起こす能力を持ちます。銀鈴に密かに想いを寄せていました。過去の辛い経験から、当初は大作に厳しく接しますが、戴宗の死後は彼を守ることを誓います。

パリ支部に所属する27歳のエキスパート。ピンクのトレンチコートがトレードマークです。「不死身」のコードネームが示す通り、致命傷を負っても死ぬことがない特異体質の持ち主で、「死ねない」苦悩を抱えています。皮肉屋ですが、内に熱い心を秘めており、銀鈴とは互いの苦しみを理解し合う特別な関係でした。物語の最終盤、銀鈴を救うために壮絶な最期を迎えます。

  • - 智多星の呉用（声：江原正士）
北京支部の28歳のエキスパート。主に参謀として頭脳戦を得意としますが、鉄扇を用いた格闘や防御の技術も持ちます。「バシュタールの惨劇」の生存者であり、事件の真実や銀鈴・幻夜の秘密を知る数少ない人物です。冷静ですが、予期せぬ事態には取り乱すこともあります。

  • - 公孫勝・一清道人（声：青野武）
北京支部の客員エキスパート。特殊な仙術を使い、変幻自在な攻撃や後方支援を行います。十傑集の樊瑞とは兄弟子にあたり、師の命を受けてBF団に協力しています。

北京支部のエキスパートで、戴宗の妻。青い肌を持つ姉御肌の人物です。六尺棒を自在に操る棒術の達人で、他のエキスパートの指南役も務めます。大作に母性的な愛情を抱き、彼を守るためにBF団員と相討ちを試みます。

  • - 鎮三山の黄信（声：納谷六朗） / 小李広の花栄（声：大塚明夫）
梁山泊の指南役。黄信は剣で大地を裂き、花栄は弓で無数の矢を放つ「追魂奪命剣」などを使います。九大天王に匹敵する実力者ですが、自らを危険な任務に投じることを選びました。

  • - その他、両頭蛇の解珍・双尾蠍の解宝、阮三兄弟、打虎将の李忠、小覇王・周通、赤髪鬼・劉唐、独火星・孔亮、天鬼（コミックス版）、人間コンピュータの敷島（小説版）、俊敏なるシャープ（小説版）など、多くのエキスパートが登場します。

九大天王


国際警察機構の最高戦力となる九人のエキスパート集団です。

北京支部長。冷静沈着な人物で、自らの命を犠牲にする人類最大の技「ビッグバン・パンチ」の使い手ですが、物語中では使用されませんでした。

九大天王では若手ながら、手足からの噴射による超高速移動「神行法」や発電能力を持つ実力者。勇猛で情に厚く、大作にとっては父のような存在です。宿敵アルベルトとの戦いの中で命を散らします。

  • - その他、最高責任者の黄帝・ライセ、軍師の韓信元帥、大塚署長、影丸、無明・幻妖斉、ディック牧、大あばれ天童（コミックス版）、豹子頭・林冲（コミックス版）、九紋竜・史進（コミックス版）、そして故人の霹靂火の秦明が設定されていますが、多くは本編には登場しません。

BF団



謎多き首領ビッグ・ファイアの下に集結した、国際警察機構の敵対組織です。

首領・幹部


  • - ビッグ・ファイア
BF団の最高位に君臨する、人類最強とされる汎超能力者。少年のような外見ですが、十傑集すら足元にも及ばない絶大な力を秘めています。物語の終盤でその姿を現します。

  • - 策士・諸葛󠄀亮孔明（声：中村正）
BF団の最高幹部であり、組織の頭脳です。ビッグ・ファイアの意思を代行するとされていますが、その真意は計り知れず、十傑集からも不信感を抱かれています。幻夜をBF団に引き入れた人物でもあります。

  • - 呼炎灼
孔明直属のエージェント。感情を表さず言葉も話さない、赤い仮面とマントの剣士です。剣や双鞭を使い、神出鬼没に行動します。度重なる致命的な状況から生還する謎の存在です。

  • - ブラック博士
BF団が開発した怪ロボットのほとんどを手掛けた科学者。本編では短い登場です。

十傑集


ビッグ・ファイアに次ぐ実力を持つ、BF団最強の超人集団です。

十傑集のリーダー格。沈着冷静な道士で、孔明への不信感を抱いています。銅銭を自在に操り、攻撃や防御に用いる能力を持ちます。一清道人とは兄弟子であり、サニーの後見人でもあります。

  • - 激動たるカワラザキ（声：麦人）
十傑集の最年長で元リーダー。現在は孔明の監視に当たっています。強大な重力波を操る能力を持ち、仲間からの信頼も厚いです。

強力な衝撃波を操るエキスパート。片眼鏡と葉巻が特徴の貴族出身。宿敵戴宗への復讐に燃え、娘サニーとはテレパシーで繋がっています。本編では大怪球のエネルギー吸収後に散りますが、コミックス版では生存します。

アルベルトの盟友でしたが、戴宗との戦いで命を落としました。幻惑術の使い手で、GR計画の責任者でした。回想シーンなどに登場します。

強大なテレパシーで生物を操る能力を持ちます。体内には虫を飼い、自身も虫に変化できます。人間不信を克服した過去を持ち、カワラザキと組んで孔明の動向を探ります。

道術に長け、命を操る能力を持ちます。鐘を使って無生物に命を与えたり、生物の命を奪ったり、ロボットを操ることも得意です。韻を踏んだ独特の口調で話し、十傑集最高の頭脳を持つとされます。

  • - 白昼の残月（声：中田浩二）
角帽と覆面、キセルが特徴の謎めいた人物。あらゆるものを針に変えて攻撃する能力を持ちます。GR計画での功績で十傑集入りしたとされます。

  • - マスク・ザ・レッド（声：市川治）
スーツとアイマスク姿の忍者。岩石巨人ビッグゴールドを操り、冷酷な性格です。九大天王の影丸とはライバル関係です。

  • - 直系の怒鬼
寡黙な武芸者。七節棍を持ち、私兵集団「血風連」を率いることを許されていますが、自ら戦う場面はありません。

  • - 素晴らしきヒィッツカラルド（声：原康義）
指パッチンで真空波を生み出し、対象を切り裂きます。踊るようなステップで戦い、破壊を楽しむ残忍な人物です。物語の終盤、銀鈴のテレポート後にマスク・ザ・レッドによって止めを刺されます。

エージェント


BF団に所属する様々な能力を持つ工作員たちです。

  • - 幻夜（声：小川真司 / 関智一（少年時代））
「地球静止作戦」のA級エージェント。変装術とテレポート能力を持ち、ロボットのギャロップを使役します。本名エマニュエル・フォン・フォーグラーで、フォーグラー博士の息子、銀鈴の兄です。「バシュタールの惨劇」の真実を知り、世界に憎しみを抱いて作戦を実行しますが、父の真意を知り、後悔と共に自爆します。

  • - オロシャのイワン（声：原康義）
アルベルトの忠実な部下であるB級エージェント。ヴァシュタール出身で、シズマ博士に憎しみを抱いています。ロボットのウラエヌスを操りますが、ジャイアントロボに敗れ戦死します。

アルベルトの娘で、樊瑞に預けられています。無から有を生み出す魔法使いで、将来の十傑集候補と目されています。

  • - その他、血風連や様々な能力を持つC級エージェント、外伝に登場する黒銀鈴（電撃のローザ）、フェダイン、チャンダナなどがいます。

科学者



物語の根幹に関わる重要な技術の開発者たちです。

大作の父であり、ジャイアントロボの開発者。国際警察機構からBF団に協力するも裏切り、ロボを大作に託して殺害されます。

  • - フランケン・フォン・フォーグラー博士（声：千葉耕市）
シズマドライブ開発者の一人。「バシュタールの惨劇」を引き起こした悪魔の科学者とされますが、その真相と息子幻夜への遺言が物語の核心に関わります。

  • - シズマ・ド・モンタルバンIII世博士（声：原田一夫）
シズマドライブ開発者の一人。BF団からアタッシュケースを持ち逃げしたことから物語が始まります。「バシュタールの惨劇」の真実を知っており、大作に後を託して息絶えます。

  • - その他、シズマドライブ開発者としてドクター・ダンカン、シムレ教授、ドクトル・トランボが登場します。

その他



  • - お銀ちゃん（『地球の燃え尽きる日』に登場）
変装が得意な謎の少女。

  • - ルード（声：高橋和枝）（外伝『青い瞳の銀鈴』に登場）
砂漠の村に住む少年。

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