ステイング・パワー

「ステイング・パワー」（Staying Power）は、イギリスのロックバンド、クイーンが1982年に発表した楽曲で、アルバム『ホット・スペース』に収録されています。作曲はフレディ・マーキュリーが担当しました。この曲は、後に日本とアメリカでシングルカットされ、それぞれの地域で異なるカップリング曲と共にリリースされました。

制作は1981年6月半ば、アルバム『ホット・スペース』に収録される他の楽曲と並行して行われました。この曲の特徴的なホーンアレンジは、アレサ・フランクリンやチャカ・カーンとの仕事で知られるアリフ・マーディンが担当しています。ブライアン・メイは、マーディンの起用について、彼のこれまでの実績が決め手になったと語っています。

「ステイング・パワー」は、ホット・スペース・ツアーとザ・ワークス・ツアーのヨーロッパ公演で演奏されました。ライブパフォーマンスでは、モーガン・フィッシャーがキーボードを担当し、ロジャー・テイラーはアコースティックドラムと電子ドラムを使い分けました。また、ベースのパートはキーボードで演奏され、ジョン・ディーコンはリズムギターを担当しました。ライブ音源は『オン・ファイアー/クイーン1982|オン・ファイアー_クイーン1982』に収録されており、メイはこのバージョンについて「アルバムバージョンよりもずっとタイトでヘヴィに聞こえる」と評しています。

日本でのシングルカットは、ファン投票によって決定しました。「ミュージック・ライフ」誌と文化放送のラジオ番組「ミスDJ・リクエスト・パレード」で、「ラス・パラブラス・デ・アモール (愛の言葉) 」、「バック・チャット」、「コーリング・オール・ガールズ」、そして「ステイング・パワー」の4曲が候補に挙がり、最も多くの票を獲得した「ステイング・パワー」がシングルとしてリリースされることになりました。このシングルは、「ボディ・ランゲージ」に続くリリースとなりました。

楽曲の担当は以下の通りです。

フレディ・マーキュリー：リードボーカル、バッキングボーカル、シンセサイザー、シンセベース
ブライアン・メイ：リードギター
ロジャー・テイラー：電子ドラム、ドラムマシン
ジョン・ディーコン：リズムギター
アリフ・マーディン：ホーン編曲

シングル収録曲は、日本盤とアメリカ盤で異なっています。

日本盤（Elektra P-1678）
1. ステイング・パワー - Staying Power (Mercury)
2. コーリング・オール・ガールズ - Calling All Girls (Taylor)
* アメリカ盤（Elektra E-67975）
1. ステイング・パワー - Staying Power (Mercury)
2. バック・チャット - Back Chat (Deacon)

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