スリナム国軍

スリナム国軍

スリナム国軍は、南米北部に位置するスリナム共和国の軍事組織です。オランダからの独立後、国防を担う組織として設立されました。

歴史

スリナムはかつてオランダの植民地であり、防衛はオランダ陸軍が担当していました。1975年の独立に伴い、「Troepenmacht in Suriname」（スリナム部隊）が「Surinaamse Krijgsmacht（SKM）」（スリナム国防軍）に改編されました。

1980年には、16人の下級将校・下士官によるクーデターが発生し、政府が転覆。その後、国防軍は「Nationaal Leger（NL）」（国軍）へと改編されました。1991年の民政移管後、オランダからの軍事援助が再開され、近年ではアメリカ合衆国が文民政権下での軍の役割に関する教育を提供しています。また、1990年代半ばからは中華人民共和国が軍備と兵站資材を提供しています。

組織

スリナム国軍は、国防大臣の管轄下にあり、軍隊と小規模な文民警察で構成されています。兵力は約2,200名で、軽歩兵保安隊として展開しています。主な部隊として、騎兵中隊、歩兵連隊（4個中隊制）、憲兵中隊があります。また、小規模な空軍（約200名）と海軍（約240名）も存在します。

装備

スリナム国軍は、様々な小火器、火砲、車両、航空機、艦艇を保有しています。

小火器:

ベレッタ 92
IMI UZI
FN FAL
FN F2000
セトメ モデルL
AKM
FN MAG

火砲:

ZPU-1
81mm迫撃砲
M40 106mm無反動砲

車両:

DAF YP-408装輪装甲車
EE-9 カスカベル装輪装甲車
EE-11 ウルツ装輪装甲車

航空機:

BN-2 ディフェンダー
CASA C-212-400 アヴィオカー
ピラタス PC-7
セスナ 172
セスナ 182
セスナ 206
セスナ T303 クルセイダー
MD 500
SA 316B アルエットIII
HAL チャタク
ベル 205 ヒューイ

艦艇:

スリナム海軍は、パラマリボに基地を有し、PBR（哨戒艇）やOcea FPB 72などを運用しています。

歴代総司令官

イングー・エルスターク（Yngwe Elstak）：1975年11月25日 - 1980年2月25日
デシ・ボーターセ（Desi Bouterse）：1980年2月25日 - 1992年12月3日
イワン・グラノースト（Iwan Graanoogst）：1992年12月3日 - 1993年5月15日（暫定）
アールティ・ゴレー（Arthy Gorré）：1993年5月15日 - 1995年6月30日
グレン・セドニー（Glenn Sedney）：1995年6月30日 - 2001年7月1日
エルンスト・メルクリール（Ernst Mercuur）：2001年7月1日 -

スリナム国軍は、国土防衛と治安維持を主な任務としており、近年では周辺国との協力も強化しています。

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