セーシェル航空

セーシェル航空：インド洋の島々から世界へ羽ばたく

セーシェル航空は、インド洋に浮かぶ美しい島国、セーシェル共和国の国家航空会社です。1977年に設立され、セーシェル国際空港をハブ空港として、国内線に加え、アフリカ、中近東、インド、そしてかつてはヨーロッパ方面への国際線を運航しています。

設立当初から国際線への進出を図り、1983年にはヨーロッパへと羽ばたき、フランクフルトやロンドンといった主要都市への路線を開設しました。その後も、アフリカや中近東、インドへの路線網を拡大し、長年に渡り日本への就航も検討されていたと言われています。また、イギリス国防省との契約により、2010年から2011年にかけて英国とフォークランド諸島を結ぶチャーター便も運航していました。

2011年には、機体の塗装を一新するとともに、事業戦略の大幅な見直しに着手しました。その転換期において、アラブ首長国連邦のエティハド航空がセーシェル航空の株式の40%を取得。両社は戦略的な提携関係を結び、セーシェル航空のマイレージサービスはエティハド航空のサービスに統合されました。

この提携により、セーシェル航空はエティハド航空のハブ空港であるアブダビへ就航し、コードシェア便の運航を開始しました。これと同時に、シンガポール路線を休止する一方で、香港路線の新規開設やパリ路線の再開など、長距離路線の拡充にも力を入れていました。しかし、2018年4月にパリ路線を運休して以降、長距離路線からは全面的に撤退。現在では、国内線と近隣諸島、アフリカ地域を結ぶ路線に事業の焦点を絞っています。

現在、セーシェル航空は、最新のエアバスA320NEOを導入し、快適な空の旅を提供しています。A320NEOでは、ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制を採用。一方、かつて運航していたワイドボディ機材であるエアバスA330-200は、現在では退役しています。

就航都市: セーシェル航空は、セーシェル国内の主要空港であるマヘ島（セーシェル国際空港）とプララン島（プララン空港）を拠点として、アフリカ諸国（南アフリカ共和国ヨハネスブルグ、モーリシャスポートルイス、マダガスカルアンタナナリボなど）、アジア地域（インドムンバイ、スリランカコロンボなど）へと路線を展開しています。季節便として運航される路線もあります。

コードシェア提携: セーシェル航空は、エティハド航空を筆頭に、南アフリカ航空、エールフランス、エア・ボツワナ、マダガスカル航空、アリタリア-イタリア航空、ヴァージン・オーストラリアなど、世界各国を結ぶ多くの航空会社とコードシェア提携を結んでおり、より広範囲なネットワークを提供しています。過去にはキャセイパシフィック航空やチェコ航空とも提携していました。

機材: セーシェル航空は、現在、エアバスA320NEOを主力機材として運用しています。過去にはエアバスA330-200、エアバスA300-B4、ボーイング707-320、ボーイング727、ボーイング737-700、ボーイング757-200、ボーイング767シリーズ、ブリテン・ノーマン アイランダーなど、様々な機材を運航していました。

セーシェル航空は、これからもインド洋の美しい島々を、そして世界各地を繋ぐ、重要な役割を担っていくことでしょう。

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