ソルタム・システムズとは？意味をやさしく解説

ソルタム・システムズ

ソルタム・システムズ（Soltam Systems）は、イスラエルの北部に位置する工業都市ヨクネアムに本社を置く、防衛および軍事関連の企業です。1950年に設立され、それ以来、榴弾砲や迫撃砲、自走砲、さらにその関連する砲弾などの開発および製造に注力しています。これらの製品は、イスラエル国防軍で広く使用される一方で、アメリカや他のNATO加盟国を含む多くの友好国にも輸出されています。

歴史

ソルタム・システムズは、ポーランド出身のユダヤ人、シュロモ・ザブドウィッツによって設立されました。彼は1914年に生まれ、第二次世界大戦中にアウシュビッツ強制収容所に収容されていましたが、戦後に生き延び、スウェーデンを経由してフィンランドに移住しました。そこにおいて、フィンランドの重機械メーカーであるタンペラとの提携により、火砲を製造する子会社としてソルタムを設立しました。

以降、ソルタムはタンペラの迫撃砲や榴弾砲をライセンス生産し、さらに改良版の開発や自走砲の開発を行ってきました。2010年には、同じくイスラエルの軍事企業エルビット・システムズの子会社となり、技術の革新や製品の多様化を進めているのです。