チョンブリー駅

チョンブリー駅について

チョンブリー駅（チョンブリーえき）は、タイ王国の中部に位置するチョンブリー県のムアンチョンブリー郡に所在します。これはタイ国有鉄道の東本線サッタヒープ支線に属する駅で、特に地元の交通の一翼を担っています。この駅は、県庁所在地から約2.5km東方にあり、市街地からは少々離れた場所にあります。そのため、駅周辺の利便性は少し低いと言えます。

駅の基本情報

チョンブリー駅の周辺は、駅正面から250mほど進むと国道3号線が接続しています。周囲には主要な商業施設や観光地はほとんどないため、訪れる人々にとっては無味乾燥に感じられるかもしれません。この駅では、1日にわずか2本の普通列車が運行されており、そのうちの1往復が月曜日から金曜日までのみ運行されています。土曜と日曜は運行がないため、アクセスは限られています。そのため、都市部からの訪問には注意が必要です。

クルンテープ駅からチョンブリー駅までは、電車で約2時間55分、運賃はわずか23バーツ（約60円）というリーズナブルな料金で利用できるのが魅力です。ただし、当駅のメインの利用者はほとんど貨物列車であり、そのため駅を含むフアマーク駅からレムチャバン駅までは複線となっています。更に、フアマーク駅からチャチューンサオ駅の間は3線が整備されているため、貨物輸送が円滑に行われています。

歴史

チョンブリー駅の歴史は、1908年1月24日に始まります。この日、東本線のクルンテープ駅とチャチューンサオ駅の間が開業しました。約81年後の1989年7月14日には、サッタヒープ駅までの延伸が行われ、現在の形態になりました。これにより、チョンブリー駅はより広範な鉄道ネットワークの一部として機能するようになりました。駅の開業日を以下に示します。

• - 1908年1月24日：クルンテープ駅 - チャチューンサオ駅 (60.99km)
• - 1989年7月14日：チャチューンサオ駅 - サッタヒープ駅 (123.04km)

駅の構造

チョンブリー駅は、単式と島式の2面を持つ合計3面3線の地上駅です。駅舎はホームに面して配置されており、利用者が直接ホームにアクセスすることができる構造です。このようなシンプルなデザインは、利用者にとって便利であります。

駅周辺の施設

周辺には、チョンブリー・バスターミナル（約5km）、チョンブリー・スタジアム（同じく5km）、アマタナコーン工業団地（約12km）などの施設があります。これらの施設へのアクセスは、利便性を考えるとあまり良くはありませんが、タクシーやバスを利用すれば訪れることが可能です。

参考文献

• - 岡本和之 『タイ鉄道旅行』 （めこん、1993年）
• - 柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 （京都大学学術出版会、2010年）
• - 渡邉乙弘 『タイ国鉄4000キロの旅』 （文芸社、2013年）

チョンブリー駅はその立地や利用状況から、あまり目立つ存在ではありませんが、タイの鉄道網の一端を担う重要なポイントの一つです。訪れる価値はあるかもしれません。

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