テレビ東京日曜9時連続ドラマ

テレビ東京系列 日曜夜9時連続ドラマ

テレビ東京系列の日曜夜9時連続ドラマは、1989年10月から1992年9月まで、毎週日曜日の21:00から21:54の時間帯に放送されたテレビドラマの枠です。この期間は、多様なジャンルの作品が制作され、視聴者を楽しませてきました。

背景と設立

このドラマ枠は、テレビ北海道が開局された1989年10月に設立されました。それまでこの時間帯で放送されていた『日曜ビッグスペシャル』が19時台に移動したことで、新たなドラマ枠が必要となったのです。初期の1年間は、「ウッチャンナンチャンのコンビニエンス物語」などの若者をターゲットにした作品が多く見られました。

ジャンルの変遷

しかし、1989年から1990年にかけての現代劇中心のラインナップとは打って変わって、1990年以降は「月影兵庫あばれ旅」が放送されると、時代劇の割合が増えました。その後は「海風をつかまえて」から再び現代劇が復活し、これには全5〜6話の短いストーリーが多く含まれます。

このように、枠の初期には現代劇に重点が置かれましたが、次第に時代劇へとシフトしていきました。時代劇の作品は、視聴者の古き良き日本の情景や人物描写を再現することを目的としており、観る者に懐かしさや家族の和を感じさせました。特に「女無宿人 半身のお紺」や「幕府お耳役檜十三郎」などは高い評価を得ました。

放送の終了とその後

しかし、1992年10月よりバラエティ番組『浅草橋ヤング洋品店』がこの時間帯に移動してきたため、このドラマ枠は廃止されました。さらに、テレビ東京のプライムタイムにおける連続ドラマは、1995年10月に始まる『クリスマスキス〜イブに逢いましょう』まで約3年間の空白期間を迎えることとなります。

名称の変遷

このドラマ枠の名称についても重要なポイントです。初期の1989年10月から1990年5月にかけては「ドラマ青春シリーズ」として知られていました。その後、1990年4月からは「ドラマ21」という呼称が採用され、枠の性格や内容を反映した形となりました。また、一部の作品では枠称が重複していたことも指摘されています。

主な作品

1989年

• - 妻をめとらば（柳沢きみお原作）
• - あいつがとまらない!

1990年

• - 優しいだけがオトコじゃない
• - マザコン刑事の事件簿
• - ウッチャンナンチャンのコンビニエンス物語
• - ぼくが医者をやめた理由
• - カサブランカ物語
• - 女キャスター物語（林真理子『幕は降りたのだろうか』のドラマ化）
• - 月影兵庫あばれ旅（第2シリーズ）

1991年

• - 女無宿人 半身のお紺
• - 幕府お耳役檜十三郎
• - おらんだ左近秘剣帳
• - 海風をつかまえて
• - 君だけにメリークリスマス

1992年

• - パパと呼ばせて!
• - 派遣OL恋物語
• - 恋は翼にのって
• - 幸せになりたい!平成嵐山一家（若林健次原作）
• - 昨日の私にサヨナラを

これらの作品は、時代に応じたテーマ性やキャラクターを描写し、多くの視聴者に親しまれてきました。脚本や演出はもちろん、当時の社会状況を反映した内容が多く、視聴者に深い影響を与えました。ドラマの枠がもたらした影響は、今なお記憶に残るものとなっています。

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