トヨタ・キャミ

トヨタ・キャミ (1999年-2006年): コンパクトSUVの魅力

トヨタ・キャミは、ダイハツ工業が製造し、トヨタ自動車が販売していた小型SUVです。1999年4月から2006年1月まで販売され、ダイハツ・テリオスのOEM車として知られています。

概要

キャミは、コンパクトなボディに4ドアと横開きのバックドアを備え、使い勝手の良さが特徴です。駆動方式は、縦置きFRベースのフルタイム4WDを採用し、高い走行性能を実現しています。トランスミッションは5速MTと4速ATが用意され、運転の楽しさを提供しました。

年代によっては、ステアリングホイールやシフトノブに抗菌加工が施されたモデルや、フロントドアにUVカットガラスを採用したモデルも存在します。

販売チャネルはトヨペット店が中心でしたが、大阪府ではトヨタ店でも販売されていました。OEM元であるテリオス（中期型以降）よりも販売台数が多かったという点が興味深いです。

フルモデルチェンジは一度も行われることなく、2006年に販売を終了。後継車として、ダイハツ・ビーゴのOEM供給モデルである「ラッシュ」が登場しました。

年表

1999年5月 - 発売開始。（型式：J100E）
2000年5月 - マイナーチェンジを実施。駆動方式にFRが追加され、エンジンは全車K3-VE型（1.3L・直4DOHC16バルブVVT-i）に変更されました（型式4WD:J102E、2WD:J122E）。
同時に、K3-VET型ターボチャージャー付エンジン搭載モデルが追加され、ターボ車の馬力は140馬力に達しました。
2002年1月 - 一部改良。
2005年11月 - 生産終了。在庫のみの対応。
2006年1月 - 販売終了。新車登録台数の累計は4万213台。

グレード

P（FR）
Q（FR）
Qエアロバージョン（FR）
Qターボエアロバージョン（FR）

（それぞれに4WD車も設定）

※FR・Qターボエアロバージョンは2000年8月から

車名の由来

車名の「キャミ」は、Casual Miniの略称に由来します。

関連事項

ダイハツ・テリオス - OEM元の車種
ダイハツ・テリオスキッド - OEM元の派生車種（軽自動車仕様）
トヨタ・ラッシュ - 後継車種
ダンシング・ベイビー - CMキャラクターとして起用
* 川村亜紀 - 2000年のミスマガジンでグランプリを受賞した際、副賞としてキャミ・Qエアロバージョンを1年間使用

まとめ

トヨタ・キャミは、コンパクトなボディと使い勝手の良さ、そして親しみやすいデザインで、多くのユーザーに支持された一台です。短期間の販売でしたが、その存在感は今もなお色褪せることはありません。

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