トヨタ・ピクシスジョイ

ピクシス ジョイ（PIXIS JOY）解説

ピクシス ジョイは、トヨタ自動車が販売していた軽トールワゴンおよび軽クロスオーバーSUVです。ダイハツ工業からOEM供給を受けていた軽自動車「ピクシス」シリーズの第5弾であり、軽乗用車としては4車種目にあたります。

概要

ベースとなったのはダイハツのキャストで、以下の3つのタイプが存在しました。

ピクシス ジョイC（CROSS OVER）: キャスト アクティバをベースにした軽クロスオーバーSUV
ピクシス ジョイF（FASHION）: キャスト スタイルをベースにしたレトロ軽セダン風ファッション系モデル
ピクシス ジョイS（SPORT）: キャスト スポーツをベースにしたスポーツ系モデル

ピクシス スペースやピクシス メガとは異なり、SUBARUへのOEM供給は行われませんでした。

年表

2016年8月31日: 発売。グレード構成、装備内容、ボディカラー、車両本体価格はキャストと同様で、エンブレム類が異なっていました。フロントエンブレムはトヨタのCI、リアの車名エンブレムはキャストが右下なのに対し、左下に装着されていました。
2017年10月5日: 一部改良。衝突回避支援システムが「スマートアシストII」から「スマートアシストIII」に変更され、歩行者検知機能やオートハイビームが追加されました。エクステリアでは、「C」と「F」のフロントグリルのデザインが変更され、ボディカラーの入れ替えも行われました。また、「C G"SA III"」「C Gターボ"SA III"」「F G"SA III"」「F Gターボ"SA III"」には、「プライムセレクション」が新設されました。
2020年3月31日: OEM元のキャストアクティバ/スポーツの生産終了に伴い、C・Sの生産が終了し、Fのみに集約されました。
2020年5月1日: 東京都を除く全ての地域での全車種併売化に伴い、トヨタ店・トヨペット店での取扱地域が全国に拡大されました。
2020年9月: 仕様変更（公式発表なし）。WLTCモードによる燃料消費率並びに排出ガスに対応し、NA車は「平成30年排出ガス基準50%低減レベル（☆☆☆☆）」認定を取得しました。ボディカラーの設定が変更され、「パールホワイトIII」から「シャイニングホワイトパール」へ差し替えられました。
2021年5月10日: 仕様変更（公式発表なし）。オートライトを運転中常に作動する仕様に変更。NA車は2030年度燃費基準優良車となりました。
2022年7月25日: ピクシスエポックと共に一部改良。車外騒音規制などの法規対応のみで、性能・装備・グレード体系は従来通りでした。
2023年4月10日: 同年6月上旬をもって生産を終了することが発表されました。OEM元のキャストスタイルも同時期をもって生産終了となりました。
2023年6月30日: 生産終了。OEM元のキャストと共に公式ホームページも削除されました。以降は在庫販売のみとなりました。
2023年7月31日: 販売終了。今後の需要は既存の2代目ピクシスエポックがその役割を担うこととなりました。

車名の由来

ピクシス: 「いたずら好きな小妖精」を意味する英語のpixieからの造語。
ジョイ: 英語で「喜び」、または「嬉しい」を意味する。

取扱店舗（2020年4月30日まで）

トヨタカローラ店
ネッツ店
トヨタモビリティ東京

軽自動車市場比率の高い地域では、トヨタ店、トヨペット店を含めた全てのトヨタ車両販売店での取り扱いとなっていました。展示は、「ピクシス・ステーション」と呼ばれる一部店舗に限られていました。

ピクシス ジョイは、その個性的なデザインと多様なモデル展開で、軽自動車市場において独自の地位を築きました。生産終了後も、その魅力は色褪せることなく、中古車市場で人気を集めています。

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