ニュージーランド軍

ニュージーランド国防軍

ニュージーランド国防軍（NZDF）は、ニュージーランドの国防を担う組織であり、陸、海、空の三軍から構成されています。国防の最高指揮官は名目上総督であり、実質的な指揮は国防大臣を通じて行われます。国防大臣は、軍事に関する主要なアドバイザーであり、政府内での軍の運営にも責任を持っています。ニュージーランド国防省（MOD）によって管理され、国防軍司令官が実際の軍の指揮を担当しています。

2022年の時点で、ニュージーランド国防軍には現役兵力9,215名、予備兵力3,030名、文官2,946名が所属しています。主な任務は、ニュージーランド及びその関連領域の防衛、テロやその他の脅威に対する防護、そして太平洋安全保障条約に基づく防衛協力や平和維持活動の実施です。国防軍公表の資料によれば、関与する地域にはニュージーランド本土、ニュージーランド王国、ロス海属領が含まれています。

国防軍の歴史は、イギリス軍が植民地時代に派遣されたことから始まり、19世紀には先住民族に対する抗争も経験しています。ニュージーランドが独立した後もイギリスとの連携を続け、第一次世界大戦ではANZACとして兵力を中東やヨーロッパに派遣しました。また、第二次世界大戦では北アフリカやソロモン諸島での戦闘にも参加しました。冷戦時代にはマラヤ紛争、朝鮮戦争、そしてベトナム戦争においても兵力を派遣しました。

ニュージーランド陸軍

ニュージーランド陸軍は、現役兵力約4,519名、予備兵力2,065名を有し、2つの旅団や特殊部隊で構成されています。装備されている戦車はなく、主な装備は装甲兵員輸送車です。

装備品

• - 装甲車両

- NZLAV: 73台
- ブッシュマスター: 5台

• - 輸送車両

- Pinzgauer High Mobility All-Terrain Vehicle: 321台
- ウニモグ: 82台
- RMMV: 197台

• - 火器

- L118 105mm榴弾砲
- L16 81mm迫撃砲
- ボフォース 40mm機関砲
- カールグスタフ
- M72 LAW

• - 小火器

- グロック17
- SIG SAUER P226
- ベネリM3
- MARS-L
- ステアーAUG
- M203グレネードランチャー
- ミニミ軽機関銃
- FN MAG
- ブローニングM2重機関銃

• - ミサイル

- ミストラル
- FGM-148ジャベリン

ニュージーランド海軍

ニュージーランド海軍（RNZN）は、主力としてアンザック級フリゲートを2隻運用し、現役兵力は2,219名です。プロテクター計画により、装備の近代化が進められており、カンタベリー揚陸艦やオタゴ級哨戒艦なども就役しています。

ニュージーランド空軍

ニュージーランド空軍（RNZAF）は、2023年の時点で6つの航空隊から構成され、現役兵力は2,477名です。空軍は輸送および哨戒任務を主に行い、戦闘機を持っていません。この方針は1999年に決定され、2001年にはF-16の購入提案を断りました。結果として、2003年までに戦闘機や攻撃機部隊は廃止されています。

航空機

（2022年時点）

• - 固定翼機

- P-8: 1機（今後4機が調達予定）
- ビーチクラフトキングエア: 4機
- ボーイング757: 2機
- C-130H: 5機
- C-130J-30: 0機（5機が調達予定）
- T-6C: 11機

• - 回転翼機

- アグスタA109: 5機
- NH90: 8機
- SH-2Gスーパー・シースプライト: 9機（実際の運用では海軍の指揮下に入る）

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