ビジネスmoperaとは
ビジネスmoperaは、
NTTドコモが法人向けに提供する情報システムサービス群の総称です。リモートアクセス、IPセントレックス、iモードを利用した
イントラネット接続など、企業の多様なニーズに対応したサービスを提供しています。ドコモビジネスプレミアクラブと合わせて、ドコモ法人営業部門の主力サービスとなっています。
サービス概要
ビジネスmoperaは、以下の主要な機能を提供しています。
リモートアクセス
ビジネスmoperaアクセスプレミアムFOMAタイプ:
NTTドコモと企業間を
専用線や
広域イーサネットで接続し、クローズな
パケットリモートアクセス(RAS)通信を実現します。
登録された電話番号とIPアドレスを持つFOMA端末のみがアクセス可能です。
専用線数や帯域を契約単位とするため、大規模な利用に適しています。
自動販売機や配車管理などのテレメトリングに広く利用されています。
ビジネスmoperaアクセスプレミアムDoPaタイプ:
FOMAタイプのDoPa版として提供され、同様に閉域網でのリモートアクセスを提供します。
自動販売機のテレメトリングや配車管理、タクシーでのクレジット決済などに利用されています。
ビジネスmoperaアクセスプロ:
FOMA、DoPaに加え、iモード、ドコモの衛星電話、公衆無線LAN、VPNなど、多様な接続方式に対応したリモートアクセスシステムです。
契約は回線単位または同時アクセス単位で行います。
FOMAを利用すれば海外からのアクセスも可能です。
iモードでの利用時には、セキュアなiモードイントラネット接続が可能です。
企業内にPushサーバを設置することで、社内メールをプッシュ型で受信できます。
MM-QUBEという独自のオールインワンサーバも提供されており、iアプリでの利用も可能です。
2010年7月より、
パケ・ホーダイダブルでの定額利用が可能になりました。
ビジネスmopera アクセスエコノミー:
FOMAやDoPaの直収サービスを簡易化し、アクセスサーバーを共有することで低価格を実現しています。
セキュリティ確保のため、PCなどに専用の暗号化ソフトの導入が必要です。
iモードでのイントラネット利用:
ビジネスmopera アクセスシンプル:
企業の
Microsoft Exchange Server、Lotus Domino、POPメールを
携帯電話で利用するためのサービスです。
携帯ブラウザやiアプリでメールの送受信やスケジュール同期が可能です。
企業側に専用の中継サーバを設け、ドコモ局と同期を行います。
ドコモ局と中継サーバ間の通信はSSL/AESによる暗号化通信が行われます。
BlackBerry Enterprise Service(BES)に類似した仕組みで提供されます。
iモード閉域接続(CUG):
ビジネスmoperaアクセスシンプルと同様のサービスとして、BINWANなどが提供されています。
ビジネスmoperaアクセスプロと同様に、iモードCUGサービスを利用できます。
ExCastというiモードCUGサービスもあり、iモードの接続先を企業のアクセスポイントに切り替えて、
イントラネットにアクセスできます。
企業側にPushエージェントを設置することで、iモードのメール画面で企業用メールの送受信が可能です。
携帯電話のセキュリティ管理
ビジネスmopera あんしんマネージャー:
企業の業務用携帯電話のセキュリティ管理やiモードの私的利用防止を支援します。
ドコモビジネスプレミアクラブサイト上で利用可能です。
主な機能:
ロックと消去:
企業の携帯電話管理者は、遠隔で携帯電話のロック、アドレス帳の制御・削除、共有アドレス帳の同期が可能です。
ロックと同時に
携帯電話の電波を停止できます。
2008年11月以降発売の機種や一部機種では、遠隔データ初期化も可能です。
電話帳、スケジュール、メール、写真、音楽、SDカードの中身を消去できます。
iモード制御:
iモードパスワードの遠隔変更、アクセス制限、フィルタ設定が可能です。
従業員のiモードアクセス履歴を閲覧できます。
遠隔カスタマイズ:
携帯電話の機能を遠隔で制御できます(BlackBerryに類似)。
ワンセグ、
カメラ、赤外線通信の禁止、指紋認証、開閉ロックの強制、ダイヤル発信制限、メモリー登録外着信拒否などが可能です。
遠隔初期化が可能な機種で利用できます。
メールの一斉送信:
パソコンから電話番号を指定してメールを同報できます。
受信者は返信が可能です。
連絡網や安否確認などに利用できます。
ビジネスmoperaコマンドダイレクト:
ビジネスmoperaあんしんマネージャーの機能をドコモを介さずに利用できます。
IPセントレックスASPサービス
ビジネスmopera IPセントレックス:
IPセントレックスのASPサービスです。
N906iL、
N902iL、
F1100などの無線LAN対応
携帯電話を内線電話として利用できます。
本来SIPサーバが必要なIPセントレックスを、NTTドコモがASPとして提供します。
企業はフレッツ回線などで
NTTドコモと接続し、無線LANアクセスポイントを設置することでサービスを利用できます。
自社構築型のIPセントレックスサービスとしてPASSAGE DUPLEもあります。
個人向けには
ホームUというIPセントレックスサービスも提供されています。
ビジネスmopera IPセントレックス対応機種:
N900iL、
N902iL、
N906iL、
N-06A、
F1100、
Nokia E61、
N-02B
その他
ビジネスmopera GPSロケーション:
GPS搭載の業務用
携帯電話の位置情報を企業のパソコンから把握できます。
イマドコサーチのビジネス版です。
ビジネスmopera インターネット:
企業へのVPNアクセスをサポートします。
企業端末のアクセス制限サービス:
* 企業端末からのインターネットアクセスを制御します。
ビジネスmoperaは、企業の規模やニーズに合わせて多様なサービスを提供しており、業務効率の向上やセキュリティの強化に貢献します。