ビスコ (菓子)

ビスコとは

ビスコ（英: Bisco）は、江崎グリコから販売されるビスケット菓子で、その魅力は「おいしくてつよくなる」というキャッチフレーズに現れています。4cm×2cmの長方形のビスケットには、乳酸菌入りのクリームがサンドされていて、見た目にも楽しいデザインが施されています。

概要

ビスコのビスケット生地には、ハート形の模様の中に「ビスコ」と書かれた文字と、両面に14個の空気穴が空いています。このビスケットの中には、スポロ乳酸菌（有胞子性乳酸菌、学名：Bacillus coagulans）が含まれており、1袋（5枚）あたりにはなんと1億個もの乳酸菌が詰まっています。ビスコは、胃腸を健康に保つための優れた間食ともされ、特に大腸内視鏡検査の前日に食べるための検査食「エニマクリン」にも、20g袋入りとして使われています。

歴史

ビスコは1933年に江崎利一によって創業され、その年に酵母を使用したビスケットとして初めて市場に登場しました。商品名は酵母入りビスケットの略称「コービス」に由来しており、社名の「グリコ」との語呂合わせが良く、八画の形から縁起が良いとの理由も込められています。

1934年には室戸台風の被災者に向けて安価にビスコを提供したことが、認知度向上に繋がりました。第二次世界大戦中は製造が中止され、戦後は1951年に再発売されました。1979年には生地の成分が大きく改良され、2007年には災害時に備えた「ビスコ保存缶」が市場に登場しました。2010年には宇宙飛行士の山崎直子氏と共に宇宙に持ち込み、一躍話題となりました。2020年にはクリーム量を増やした新たなビスコがリニューアルされ、子どもたちの人気を集めています。

商品展開

ビスコは多様な味のバリエーションが展開されています。クリームサンドビスケットは1933年から継続して販売され、2002年には小麦胚芽入りの香ばしアーモンド、2015年には発酵バター仕立て、2018年には焼きショコラが追加されました。いちごやカフェオレ、バニラなどのフレーバーもアソートパックやミニパックとして提供されており、選ぶ楽しみがあります。

また、販売形態も多様で、通常の箱型以外にも大箱タイプ、アソートパック、ミニパック、そして保存缶入りなどがあります。保存缶入りビスコは災害時用として特に長期保存が可能です。

ビスコ坊や

ビスコのパッケージには「ビスコ坊や」と呼ばれる少年のイラストが描かれています。このビスコ坊やは1933年の初期から現在まで登場しており、様々なデザインが施されていますが、固定された名前は持ち合わせていません。

原材料

ビスコは主に、小麦粉、砂糖、ショートニング、乳糖、ミルクシーズニング、加糖練乳、マーガリン、食塩、でん粉、乳酸菌、炭酸カルシウム、膨張剤、乳化剤、香料、調味料、ビタミンB群などを原材料に使っています。この成分が、風味豊かなビスコの魅力を作り出しています。

コラボレーション商品

ビスコはまた、パズルなどのコラボレーション商品も展開しており、ブランドの魅力を多面的に楽しむことができます。

おいしさと健康を両立させたビスコは、今後も多くの人に愛され続けることでしょう。

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