ビッグショット (特殊効果)

有限会社ビッグショット



有限会社ビッグショットは、日本のテレビ番組や映画における特殊効果の制作を専門とする企業で、特に火薬を用いた銃の発砲や弾着の演出技術に特化しています。従来、映画とテレビにおける銃器の特殊効果は、主に小道具係が兼任して行っていたため、十分な専門性が確保されていませんでした。しかし、ビッグショットの登場によって、この分野は大きく変化しました。

この企業の創業者である納富貴久男（のうとみ きくお）は、かつてモデルガンメーカーのMGCに勤務していた後、自身の思いを実現するため「てっぽう屋」として独立しました。その後、法人化されてビッグショットとなり、映像作品におけるリアリティの追求に情熱を注ぐようになりました。納富は早くから自主映画制作に取り組んでおり、その経験が技能に生かされています。

特に押井守監督とのつながりは深く、納富は『ケルベロス 地獄の番犬』のオーディオコメンタリーに参加したり、著書「BIG SHOT 日本映画のガンエフェクト」では監修の役割を果たしました。押井監督はその著作に帯文を寄せつつも、納富とのインタビューにも応じるなど、映画界における影響力を示しています。

ビッグショットが一躍脚光を浴びたのは、東映のVシネマ作品『クライムハンターシリーズ』です。このシリーズにおいては、派手なガンアクションと共に発砲シーンや弾着シーンの演出が評価され、日本全国にその名を知らしめました。この成功により、ビッグショットは日本の映像制作において不可欠な存在となりました。

2021年には、納富貴久男が第44回日本アカデミー賞協会特別賞を受賞し、その技術力と貢献が認められました。これにより、さらに業界内での信用が高まりました。

参加作品一例


ビッグショットは数々の作品に携わっており、その中には以下の作品があります。

ビッグショットの活動は、映像業界における特殊効果の重要性を広め、視聴者に新たな感動を提供し続けるものです。また、その貢献は今後も多くの映像作品に影響を与え続けることでしょう。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。