ビル・ワード

ビル・ワード（William Thomas Ward、1948年5月5日 - ）は、イギリスのバーミンガム出身のドラマーであり、ハードロックバンド、ブラック・サバスの創設メンバーとして最もよく知られています。彼のドラム演奏は、バンドサウンドの重要な要素であり、重厚なリズムと独特のグルーヴ感を生み出しました。

ブラック・サバスでの活躍

ワードは、トニー・アイオミ（ギター）、ギーザー・バトラー（ベース）と共にブラック・サバスを結成し、バンドの初期からそのサウンドを支えました。特に、アルバム『パラノイド』に収録された「アイアン・マン」では、彼の力強いドラムが楽曲の推進力となり、独特のグルーヴ感を作り出しています。また、彼はドラム演奏だけでなく、『テクニカル・エクスタシー』収録の「It's Alright」と『ネヴァー・セイ・ダイ』収録の「Swinging The Chain」の2曲でボーカルも担当し、その才能を発揮しました。

脱退と復帰

1980年、アルバム『ヘヴン&ヘル』発表後のツアー中に、ワードは健康上の理由からブラック・サバスを脱退します。その後、1983年のアルバム『悪魔の落とし子』のレコーディングに一時的に復帰しましたが、ツアーには参加しませんでした。彼の後任として、ヴィニー・アピスとベヴ・ベヴァンがそれぞれドラムを担当しました。

ライヴ・エイドでの再結成

1985年に開催されたライヴ・エイドでは、一度限りのオリジナル・ブラック・サバスの再結成が実現し、ビル・ワードも参加しました。このイベントは、世界中のファンにとって貴重な瞬間となりました。

評価

ビル・ワードは、「ローリング・ストーン誌の選んだ歴史上最も偉大な100人のドラマー」において34位にランクインしており、その才能と音楽史における貢献は高く評価されています。彼のドラム演奏は、ハードロック、ヘヴィメタルのジャンルにおいて、後進のドラマーたちに多大な影響を与え続けています。

外部リンク
Official Website
Black Sabbath fan site - Bill Ward
Drummer World - Bill Ward

※URLは元の記事をご参照ください。

もう一度検索