ブーグ・パウエル (外野手)

ハーシェル・マック・パウエル：波乱万丈な野球人生

ハーシェル・マック・パウエル（Herschel Mack Powell）は、1993年1月14日、アメリカ合衆国カリフォルニア州オレンジ郡アーバインに生まれました。左投左打の外野手として、独立リーグであるアメリカン・アソシエーションのミルウォーキー・ミルクメンに所属しています。

プロ入りとマイナーリーグ時代

2012年のMLBドラフトで、オークランド・アスレチックスから20巡目（全体619位）で指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。ルーキー級のアリゾナリーグ・アスレチックスでデビューし、打率.306、13打点、5盗塁という成績を残しました。

2013年にはA-級バーモント・レイクモンスターズで打率.283、14打点、14盗塁を記録。2014年にはA級ベロイト・スナッパーズとA+級ストックトン・ポーツでプレーし、2球団合計で打率.343、3本塁打、28打点、16盗塁と、着実にステップアップしていきました。A級ベロイト在籍時には、ミッドウェストリーグのオールスターゲームでMVPに輝くなど、その才能を発揮しました。しかし、同年7月には薬物検査で陽性反応が出てしまい、50試合の出場停止処分を受けるという挫折も経験しました。

レイズ、マリナーズ時代

2015年1月には、ベン・ゾブリスト、ユネル・エスコバーとのトレードで、タンパベイ・レイズへ移籍。傘下のAA級モンゴメリー・ビスケッツとAAA級ダーラム・ブルズでプレーし、2球団合計で打率.295、3本塁打、40打点、18盗塁を記録しました。

同年11月には、ブラッド・ミラー、ローガン・モリソン、ダニー・ファーカーとのトレードで、シアトル・マリナーズへ移籍。ルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りを果たしました。しかし、2016年6月には再び薬物検査で陽性反応を示し、80試合の出場停止処分を受けることになります。この年は64試合に出場し、打率.270、3本塁打、27打点、10盗塁の成績でした。

2017年4月29日には、ついにメジャーリーグ初昇格を果たし、同日のクリーブランド・インディアンス戦でメジャーデビューを飾りました。

その後

2017年8月には、ヨンダー・アロンソとのトレードで、アスレチックスへ復帰。2018年9月には40人枠を外れ、FAとなりました。2019年にはサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結びましたが、オフに自由契約。2020年にはシンシナティ・レッズとマイナー契約を結びましたが、9月に自由契約となっています。

2021年からは独立リーグでプレー。アトランティックリーグのガストニア・ハニーハンターズ、ロングアイランド・ダックス、レキシントン・レジェンズを経て、2023年からは再びロングアイランド・ダックスに所属。2023年12月には、アメリカン・アソシエーションのミルウォーキー・ミルクメンと契約しました。

プレースタイルと評価

俊足巧打が持ち味の外野手として、高い身体能力と野球センスを持ち合わせています。しかし、度重なる薬物違反による出場停止処分が、そのキャリアに大きな影を落としています。独立リーグでの活躍を経て、再びメジャーリーグの舞台に返り咲くことができるのか、今後の活躍に注目が集まります。

主な記録、表彰

ミッドウェストリーグ・オールスターゲームMVP：1回（2014年）
ミッドウェストリーグ・オールスターゲーム選出：1回（2014年）

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