プリンシス・オブ・ザ・ユニヴァース

「プリンシス・オブ・ザ・ユニヴァース」（Princes of the Universe）は、フレディ・マーキュリーによって作曲され、クイーンが演奏した楽曲です。この曲は、1986年のアルバム『カインド・オブ・マジック』に収録されており、映画『ハイランダー 悪魔の戦士』のサウンドトラックとしても使用されました。

この楽曲は、アルバムの中で唯一フレディ・マーキュリーが単独でクレジットされている点が特徴です。映画『ハイランダー』のテーマソングとしても知られており、特にカルト的な人気を誇っています。イギリスではシングルリリースされなかったため、チャートにはランクインしませんでしたが、映画での使用により多くのファンの間で愛される楽曲となりました。映画では、冒頭のギターソロ部分がカットされています。

歌詞は、不死の存在の視点から描かれており、不死であることの優越性や、永遠に続く試練について語っています。一部の歌詞は、クイーンやフレディ・マーキュリー自身の状況を反映しているとも解釈できます。例えば、「世間じゃ、こう言ってる。おまえの全盛期は過ぎたと。だけど、俺が目指すのはもっと先、月はおろか、星々の彼方だ。」というフレーズは、彼の不屈の精神を表していると言えるでしょう。

映画では、『リヴ・フォーエヴァー』も重要な曲として使用されていますが、こちらは『プリンシス・オブ・ザ・ユニヴァース』を引き立てる裏テーマのような役割を担っています。

プロモーションビデオは、ラッセル・マルケイが監督を務めました。映画のシーンを挿入し、コナー・マクラウド（クリストファー・ランバート）とフレディ・マーキュリーが剣で戦う場面が印象的です。フレディは、トレードマークである剣のスタンドマイクを巧みに操っています。また、ギタリストのブライアン・メイが、普段使用しているレッド・スペシャルではなく、白いWashburn RR11Vを使用している点も特徴的です。このビデオは、アメリカのミュージック・ビデオ・ステーションズで頻繁に放送されましたが、チャートインはしませんでした。長らくの間、北米以外ではファンでもなかなか見ることができませんでしたが、『グレイテスト・フリックスIII』(VHS、1999年) や『グレイテスト・ビデオ・ヒッツ2』(DVD、2003年) のリリースによって、広く視聴できるようになりました。

この楽曲の担当は以下の通りです。
フレディ・マーキュリー：リードボーカル、コーラス、ピアノ、シンセサイザー
ブライアン・メイ：エレクトリックギター、コーラス
ジョン・ディーコン：ベースギター
ロジャー・テイラー：ドラム、コーラス

収録曲は、以下の通りです。

イギリス盤
1. プリンシス・オブ・ザ・ユニヴァース
2. 紅い薔薇を君に

日本盤
1. プリンシス・オブ・ザ・ユニヴァース
2. リヴ・フォーエヴァー

外部リンク
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