ホテルウーマン

ホテルウーマン

『ホテルウーマン』は、1991年10月7日から12月23日までフジテレビ系列で放送された、関西テレビ制作のテレビドラマです。山崎洋子の同名小説を原作としており、全12話で構成されています。当時、月曜22時枠のドラマは1話完結のオムニバス形式が主流でしたが、このドラマは初めて1クールを通して連続ドラマ形式で放送されました。

あらすじ

主人公の神尾柊子は、ニューヨーク留学中に恋人の白坂良一が自殺したという知らせを受け、急遽帰国します。さらに、白坂の子を妊娠していることが判明。未婚の母として生きることを決意し、ホテルウーマンとして成功することを誓います。一方、白坂の妻である火奈子は、夫が柊子と交際していたことを知り、彼女に激しい憎しみを抱きます。柊子は、ホテル業界で頭角を現しながら、火奈子との企業戦争にも巻き込まれていくことになります。

キャスト

主人公

神尾柊子 (演:沢口靖子)
ニューヨークで経営管理士の資格を取得し、帰国後はプラザタカトウに就職。未婚の母として息子を育てながら、ホテルウーマンとして成功を目指します。ニューヨーク時代に知り合った良一の妻、火奈子との企業戦争にも身を投じます。

柊子の周辺人物

久間登喜子 (演:高橋ひとみ)
柊子の良き理解者で、3人の子供を持つ優しい母親。
久間達郎 (演:新井康弘)
良一の旧友で、登喜子の夫。柊子を陰ながら見守ります。
神尾常子 (演:野際陽子)
柊子の母親で、柊子を支えます。
井上祐介 (演:船越英一郎)
柊子の息子の主治医で、彼女に惹かれていきます。

プラザタカトウ

長沢英一 (演:内藤剛志)
プラザタカトウの企画部支配人。敏腕で、イベントなどを仕切ります。
大森清一 (演:榊原利彦)
美津子 (演:上田亜矢子)
プラザタカトウ社長 (演:庄司永建)
プラザタカトウ社員 (演:山口健次)

東京クイーンズホテル

白坂火奈子 (演:秋野暢子)
東京クイーンズホテルの社長で、良一の妻。夫の死の原因が柊子にあると信じ、憎しみを抱いています。
木邑雅之 (演:片桐竜次)
火奈子の兄で、東京クイーンズホテルの取締役。
白坂秋彦 (演:菊池健一郎)
良一の愛人との間に生まれた長男。火奈子とは血縁関係がないため、冷遇されています。

ゲスト

白坂良一 (演:田中健)
第1話に登場。クイーンズホテルグループの重役で、柊子の恋人であり、火奈子の夫。事業失敗を苦に自殺します。
小手川 (演:大竹まこと)
高田純次
白川和子
小沢仁志
早川雄三
佐々岡 (演:大島蓉子)
第11話に登場。長沢の後任で企画室に異動。

サウンドトラック

ドラマで使用された楽曲は、『ホテルウーマン オリジナルサウンドトラック』に収録されています。

主題歌・挿入歌

主題歌: B'z「ALONE」
挿入歌:
栗林誠一郎「Good-bye to you」
T-BOLAN「離したくはない」
WANDS「寂しさは秋の色」
宇徳敬子「きれいだと言ってくれた」
生沢佑一「Hard to say good-bye」
大黒摩記「Stay」

スタッフ

製作: 黒山忠久（関西テレビ）
企画: 岡林可典（関西テレビ）、元村武（G・カンパニー）
プロデュース: 小川誠（関西テレビ）、見留多佳城（G・カンパニー）、井上由紀（G・カンパニー）
原作: 山崎洋子
脚本: 西岡琢也
音楽: 寺尾広
監督:
和泉聖治 （第1話）
中野昌宏 （第2 - 4話、第6 - 7話、第10 - 11話）
花堂純次 （第5話、第8 - 9話）
* 制作: 関西テレビ、G・カンパニー

その他

ドラマの撮影は、高輪プリンスホテル、新高輪プリンスホテル、赤坂プリンスホテルなどで行われました。

『ホテルウーマン』は、愛憎劇、企業間の争い、そして主人公の成長が描かれた、見応えのあるドラマです。放送当時、B'zの主題歌「ALONE」も大ヒットしました。

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