ポート・コロンバス国際空港

ポート・コロンバス国際空港（IATAコード：CMH）は、アメリカ合衆国オハイオ州コロンバスのダウンタウンから東へ約10kmに位置する国際空港です。2016年に「ジョン・グレン・コロンバス国際空港」に改称されましたが、空港コードは開港時の名称である「Columbus Municipal Hangar」に由来する「CMH」が現在も使用されています。

空港の概要

オハイオ州内では、クリーブランド・ホプキンス国際[[空港]]に次いで2番目に利用者の多い空港です。かつてはアメリカウエスト航空やスカイバス航空のハブ[[空港]]として機能していました。空港内には、地元アーティストの作品が多数展示されており、特にロイ・リキテンスタイン作の彫像「Brushstrokes in Flight」は、コンコースBのセキュリティチェックポイント前に設置され、来訪者の目を引きます。

歴史

1929年7月8日に開港したこの空港は、当初、ニューヨークとロサンゼルスを結ぶ大陸横断ルートの一部として、重要な役割を果たしました。開港当初、旅客はニューヨークから鉄道でコロンバスへ移動し、そこから飛行機でオクラホマ州へ、さらに鉄道でニューメキシコ州へ、最後に再び飛行機でロサンゼルスへ移動するという行程でした。当時のターミナルビルや格納庫は現在も利用されており、旧ターミナルビルはレンタルオフィスとして、格納庫は空港業務施設として活用されています。

1939年には、1日あたり14便が就航していましたが、そのうち10便はトランス・ワールド航空（TWA）の路線でした。1952年には滑走路が4,500フィートから8,000フィートに延伸され、当時中西部で最も長い滑走路となりました。

1979年には7,000万ドルをかけて大規模な改修工事が行われ、1日の対応便数が250便に拡大し、各ゲートにジェットウェイが設置されました。その後も1989年と1995年にコンコースが追加され、2000年にはターミナルの改修や駐車場の建設などが行われました。2004年には、高さ195フィートの新しい管制塔が業務を開始し、空港の近代化が進みました。2006年にはジェットブルー航空、2007年にはスカイバス航空が就航しています。

施設

空港の敷地面積は875ヘクタールで、ターミナルにはA、B、Cの3つのコンコースがあります。各コンコースにはそれぞれセキュリティゲートが設けられており、独立したエリアとして運営されています。空港内にはネットジェッツ社の運航本部、リパブリック航空の整備場と乗務員センターも立地しています。

就航航空会社

開港当初はトランス・ワールド航空（TWA）が主要な航空会社であり、70年に渡ってコロンバスで運航を続けました。現在ではサウスウエスト航空、アメリカン航空、デルタ航空が主要な航空会社となっています。

交通機関

空港へのアクセスは、自家用車、レンタカーが一般的です。公共交通機関としては、バスやシャトルバス、タクシーがありますが、利用者は多くありません。

バス

セントラル・オハイオ・トランジット・オーソリティ（COTA）のバスが運行しており、市内とオハイオ州立大学を結ぶ2つの路線があります。

タクシー

ダレス・エアポート・タクシーが空港発着のタクシーサービスを提供しています。

シャトルサービス

ダウンタウンへのシャトルサービスが20分間隔で運行しています。

道路

空港は2つの州間高速道路（270号線と670号線）に面しており、車でのアクセスが便利です。空港への主要アクセス道路はインターナショナル・ゲートウェイです。

今後の拡張計画

空港は「Progress is Building」と題した大規模改修プログラムを進めています。このプログラムは、利用者の利便性を向上させるとともに、旅客取扱量の増加に対応することを目的としています。改修費用は空港債券、資本準備金、利用者施設利用料、連邦基金などで賄われ、地元の税金は使用されていません。

現ターミナルの容量の最大化

新しいターミナルが建設されるまでの間、現ターミナルの容量を最大限に活用するために、セキュリティチェックポイントの拡張、洗面所の増設、荷物処理システムの増強、店舗スペースの追加などが行われています。

空港へのアクセス道路の効率化

空港接続道路であるインターナショナル・ゲートウェイの立体交差化などが行われ、交通の円滑化が図られています。

誘導路の追加設置

北滑走路と南滑走路間の地上移動を効率化するため、新たな誘導路の建設が予定されています。

統合レンタカー施設の設置

空港西側に新たなレンタカー施設を建設し、ターミナルから離れた専用施設へ移転する計画です。

第2ターミナル・ガレージ・南側滑走路の再配置

新しいターミナルが段階的に建設される計画があり、最終的には75のゲートを持つターミナルとなる予定です。また、南滑走路は将来の滑走路拡張に対応するため、700フィート南に移設される予定です。

ポート・コロンバス国際空港は、今後も拡張を続け、ますます重要な交通拠点としての役割を果たしていくことが期待されます。

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