ポール・クレイグ

ポール・クレイグ（Paul Craig）は、1987年11月27日生まれ、スコットランドのノース・ラナークシャーエアドリー出身の男性総合格闘家です。スコティッシュ・ヒット・スクワッドに所属し、元BAMMA世界ライトヘビー級王者という輝かしい実績を持っています。

総合格闘技のキャリア

2013年にプロ総合格闘技デビューを果たしたクレイグは、破竹の勢いで8戦全勝を記録し、BAMMA世界ライトヘビー級王座を獲得しました。その実力は、瞬く間に格闘技界で注目を集めることとなりました。

UFCでの活躍

2016年12月17日、UFC on FOX 22でエンリケ・ダ・シウバとの対戦でUFCデビューを飾りました。この試合で、クレイグは得意の腕ひしぎ十字固めで2R一本勝ちを収め、見事パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞しました。しかし、2017年3月4日のUFC 209ではタイソン・ペドロに1RTKO負けを喫し、キャリア初の黒星を経験しました。

2018年3月17日、UFC Fight Night: Werdum vs. Volkovでのマゴメド・アンカラエフ戦では、試合終了1秒前に三角絞めで逆転の3R一本勝ちを収め、再びパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞しました。この試合は、彼の粘り強さと技術の高さを証明する一戦となりました。

その後もクレイグは、2019年3月30日のUFC on ESPN: Barboza vs. Gaethjeでのケネディ・エンジーチュクー戦、2019年9月21日のUFC Fight Night: Rodríguez vs. Stephensでのヴィニシウス・モレイラ戦と、三角絞めやリアネイキドチョークで次々と一本勝ちを重ね、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞しています。

2019年11月16日のUFC Fight Night: Błachowicz vs. Jacaréでは、ライトヘビー級ランキング14位のマウリシオ・ショーグンとの対戦で判定ドローとなりました。しかし、2020年7月26日のUFC on ESPN: Whittaker vs. Tillでのガジムラド・アンティグロフ戦では、再び得意の三角絞めで1R一本勝ちを収め、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞しました。

2020年11月21日、UFC 255では、マウリシオ・ショーグンとの再戦で2RTKO勝ちを収めました。2021年6月12日のUFC 263では、ジャマール・ヒルとの試合で腕ひしぎ十字固めで相手の左腕を脱臼させ、さらに三角絞めからの肘打ちと鉄槌の連打で1RTKO勝ちを収めました。この試合後、コーチのブライアン・ガラチャーからブラジリアン柔術の黒帯を授与されました。

2022年3月19日のUFC Fight Night: Volkov vs. Aspinallでは、ニキータ・クリーロフを三角絞めで1R一本勝ちで破り、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞しました。しかし、2022年7月23日のUFC Fight Night: Volkov vs. Aspinallでは、ヴォルカン・オーズデミアに判定負けを喫しました。

2023年1月21日のUFC 283では、ジョニー・ウォーカーに1RTKO負けを喫しましたが、2023年7月22日にはミドル級に転向し、UFC Fight Night: Aspinall vs. Tyburaでアンドレ・ムニスに2RTKO勝ちを収め、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞しました。しかし、2023年11月18日のUFC Fight Night: Allen vs. Craigでは、ブレンダン・アレンに3R一本負け、2024年5月4日のUFC 301ではカイオ・ボハーリョに2RKO負けを喫しました。

戦績と獲得タイトル

ポール・クレイグは、これまでに数々の激戦を繰り広げ、その戦績はMMAファンを魅了し続けています。彼は第3代BAMMA世界ライトヘビー級王座（2015年）とFightStarライトヘビー級王座（2015年）を獲得しています。また、UFCでは8回にわたりパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞しており、その実力と人気を証明しています。

まとめ

ポール・クレイグは、その卓越したグラップリング技術、特に三角絞めを武器に、数々の強豪を打ち破ってきた総合格闘家です。ライトヘビー級からミドル級への転向後も、その挑戦は続いており、今後の活躍が期待されています。

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