マイケル・カダイアー

マイケル・カダイアー：ユーティリティ性と打撃で輝いたベテラン

マイケル・ブレント・カダイアー（Michael Brent Cuddyer）は、1979年3月27日生まれ、バージニア州ノーフォーク出身の元プロ野球選手です。右投右打の外野手として、主にメジャーリーグベースボール（MLB）で活躍しました。

ミネソタ・ツインズ時代：プロ入りからオールスター選出まで

1997年のMLBドラフトでミネソタ・ツインズから1巡目（全体9位）で指名されプロ入り。当初は遊撃手としてプレーしましたが、三塁手へのコンバートを経てメジャー昇格を果たします。2002年にはルーキー・オブ・ザ・イヤーの候補にも挙げられましたが、守備や変化球への対応に課題を残し、レギュラー定着には至りませんでした。

しかし、2004年以降は出場機会を増やし、内外野の複数のポジションをこなすユーティリティプレイヤーとしてチームに貢献。2006年には初の20本塁打、100打点を達成し、打撃開眼。2009年には32本塁打を放つなど、長打力も開花させました。2011年にはキャリア11年目にして初のオールスターに選出されるなど、ツインズの中心選手として活躍しました。

コロラド・ロッキーズ時代：首位打者獲得

2011年オフにコロラド・ロッキーズへ移籍。2013年には、打率.331で首位打者のタイトルを獲得し、シルバースラッガー賞も受賞。打撃面でキャリアハイの成績を残しました。

ニューヨーク・メッツ時代：引退

2014年オフにニューヨーク・メッツへ移籍。2015年は出場機会が減少し、シーズン終了後に現役引退を表明しました。

プレースタイルと人物

カダイアーは、右翼手をメインに、三塁手、一塁手、二塁手、左翼手、中堅手、投手と、複数のポジションをこなせるユーティリティプレイヤーでした。ポール・モリターに似たコンパクトで速いスイングが特徴で、パワーもあり選球眼も悪くありませんでしたが、外角の変化球に弱いという弱点も抱えていました。また、手品が得意で、ツインズ時代にはチームメイトに披露し、ムードメーカーとしても親しまれていました。

詳細情報

首位打者：1回（2013年）
シルバースラッガー賞：1回（2013年）
MLBオールスターゲーム選出：2回（2011年、2013年）
サイクル安打：2回（2009年5月22日、2014年8月17日）
* 背番号：5（2001年 - 2011年）、3（2012年 - 2014年）、23（2015年）

マイケル・カダイアーは、そのユーティリティ性と打撃、そして明るい人柄で、多くのファンに愛された選手でした。

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