リバティタワー (明治大学)

リバティタワー

リバティタワー（英語: Liberty Tower）は、東京都千代田区神田駿河台に位置する明治大学駿河台キャンパスの中心的な校舎です。正式名称は「明治大学創立120周年記念館リバティタワー」といい、大学のシンボルとして広く知られています。

建設経緯

建設は1980年代後半からの駿河台地区再開発計画に端を発します。当初はキャンパスの一部建物を個別に建て替える構想でしたが、1992年の新理事会発足により計画が見直されました。翌1993年6月、A地区の既存建物（記念館、1-3号館、体育館、図書館）を全て解体し、跡地に超高層校舎を建設する新方針が決定。半世紀以上の歴史を持つ旧記念館は、1995年11月に閉館しました。

新校舎は明治大学創立120周年記念事業として計画され、1996年1月着工。1998年9月16日に第一期工事が完了、2000年10月に建物全体が竣工しました。2001年3月には中央図書館が開館し、複合施設として本格稼働しました。

施設の詳細

リバティタワーは、8000人以上を収容する大規模な教育研究施設です。主なフロア構成は以下の通りです。

地下1階～地上16階: 文系学部生向けフロア
19階～22階: 大学院教室、研究室、事務室など

その他、以下のような施設を備えています。

眺望の良い食堂「スカイラウンジ暁」
地下スポーツホール
中央図書館
文系各学部の事務室
* 地下駐車場

建物の特徴の一つであるガラス張りエレベーターからは東京都心の素晴らしい眺めを楽しめます。

デザイン継承・芸術作品

旧記念館のドームなど、一部デザインが継承されています。23階の「岸本辰雄ホール」には、旧記念館正面玄関にあったレリーフと、間部時雄デザイン・小川三知制作のステンドグラスが移設されました。1階エントランス「紫紺ホール」には、文学部出身の陶芸家・松井康成氏（文学部卒）制作の陶壁画「人間賛歌」が設置されています。

創立者胸像

2階「陽だまり広場」には、創立者である岸本辰雄、宮城浩蔵、矢代操の胸像があります。

岸本像の原型は、1928年に彫刻家・北村西望が制作。戦時中に供出後、1965年に復元されました。宮城・矢代像は、創立120周年・生誕150年を記念し、彫刻家・富永直樹が制作。修復された岸本像と共に、2001年10月21日に除幕されました。

国内の高さ順位

リバティタワーは、工学院大学新宿、東京医科歯科大学M&D、大阪工業大学OIT梅田、法政大学ボアソナードに次ぎ、国内大学建築物として5番目の高さを誇ります。

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