リバーズ州

リバーズ州について

リバーズ州はナイジェリアにある36の州の一つで、州都はポートハーコートです。この州の愛称は「国の宝の基」とされており、その名にふさわしい多様な資源と文化を有しています。

地理

リバーズ州はニジェール・デルタ地域に位置し、南側は大西洋に面しています。西側にはバイエルサ州とデルタ州、北はアナンブラ州、イモ州、アビア州、東側はアクワ・イボン州と接しています。この地域は内陸部が熱帯雨林で形成され、海に近づくにつれマングローブに覆われた熱帯性三角州に変化します。

歴史

リバーズ州の歴史は19世紀末に遡ります。この地域は1885年から1893年までイギリスのオイルリバーズ保護領の一部でした。1893年にはニジェール海岸保護領に組み込まれ、続いて1900年にはイギリス王立ニジェール会社の支配する南部ナイジェリア保護領として扱われるようになりました。1960年にはナイジェリアの独立に伴い、東部州の一部となりましたが、1967年には東部州が分割されてリバーズ州が設立されました。この州は、1967年から1970年にかけて起こったナイジェリアの内戦でも重要な舞台となりました。

1976年にはベンデル州からウゲリが、クロスリバー州からオポボが移管されるなど、領域の変遷が続きました。そして1996年には西部がバイエルサ州に分割され、その影響でオゴニランドが新たに設けられました。

2000年代には反政府運動が高まり、2007年にはポートハーコート近郊の発電所建設現場で、武装勢力による社員拉致事件が発生しました。さらに2020年代に入ると、リバーズ州の経済において石油生産は依然として重要な役割を果たしていますが、地域住民による原油の窃盗も深刻な問題となっています。2021年の統計によると、1日あたり40万バレルが失われ、これが原因で発生した深刻な大気汚染や爆発事故に関連して、2021年と2022年には多くの命が失われました。

特に注意すべきは、2025年に中央政府が緊急事態を宣言した際、知事や州議会議員が6ヶ月間の職務停止を余儀なくされ、その後元海軍参謀総長が行政官に任命されたことです。

行政区分

1996年以降、リバーズ州には23の地方行政区（LGA）が設置されています。これによって、地域ごとの行政の効率性が向上しています。

有名な出身者

リバーズ州は多くの著名な人物を輩出しています。著名な活動家で作家のケン・サロ＝ウィワ、プロバスケットボール選手で元NBA選手のオビンナ・エケジー、さらにはナイジェリアの元大統領と副大統領の妻であるペイシェンス・ジョナサンなどがこの土地にルーツを持っています。

リバーズ州は、その歴史、文化、自然の美しさから、ナイジェリアにおける重要な地域とされています。

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