リブルラブル

リブルラブル - 概要

『リブルラブル』（Libble Rabble）は、1983年12月16日にナムコ（現在のバンダイナムコアミューズメント）によってリリースされたアーケード用のアクションゲームです。このゲームでは、魔法の道具である「リブル」と「ラブル」を操作しながら、さまざまなキャラクターをホブリンから守ることを目指します。また、本作は日本のコンピュータゲームにおいて初めてMC68000というCPUを使用した作品でもあります。

開発と歴史

ナムコ開発部によって制作されたこのゲームの企画は、『パックマン』（1980年）を担当した岩谷徹と『ボスコニアン』（1981年）の佐藤誠市が行い、プログラムは『ラリーX』（1980年）の黒須一雄が手がけました。音楽は『ギャラガ』（1981年）の大野木宜幸が担当しています。リリースから数年後の1993年にはX68000、1994年にはFM-TOWNSやスーパーファミコンに移植され、2009年にはWii用のバーチャルコンソールアーケードとして配信されました。最近では2021年にアーケードアーカイブスの一環としてPlayStation 4|PlayStation_4とNintendo Switch向けにも配信されています。アーケード版は、ゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』において第27位を獲得したことでも知られています。

ゲーム内容

システム

このゲームは、8方向レバーを2本用いて操作します。プレイヤーはそれぞれ赤い矢印の「リブル」と青い矢印の「ラブル」を操作し、伸びたラインを使って敵を囲みます。囲むことで発生する魔力「バシシ」を利用して敵を捕まえることが目的です。敵に触れる、またはエネルギーがなくなるとミスとなり、全リブルラブルを失うとゲームオーバーになります。

バシシについて

「バシシ」とは、敵を囲む行為で発生する魔力のことを指します。画面が光る現象に由来し、プレイヤーやメディアではこの行為を「バシシする」と表現します。囲んだ後には、ラインが再出現し、新たな囲みが可能となります。ただし、囲むことによってフィールドの土地は痩せ、エネルギー源である植物の成長に影響を与えます。

エネルギーの概念

ゲーム内にはエネルギーという要素があり、画面外周に表示されるゲージで残量を見ることができます。このエネルギーは時間と共に減少し、無くなるとミスになります。エネルギーはマシュリンというキノコやフィールドの植物をバシシすることで補充可能です。

アイテムと植物

フィールド上の植物は成長することでエネルギーを回復し、その成長度合いによって回復量が異なります。種、芽、花、実の四つの成長段階があり、それぞれエネルギー回復効果が異なります。また、バシシを通じて出現する宝箱には高得点の宝石や魔法アイテムが含まれ、特に魔法のランプなどは重要な役割を果たします。

シーズンとボーナスステージ

ゲームはシーズンごとに分かれており、各シーズンにはクリア条件があります。また、シーズンごとに特徴的な杭の配置があり、春夏秋冬に応じて難易度が上がっています。ボーナスステージでは、過去のシーズンの演出が展開される魅力的な内容が含まれています。

登場キャラクター

優れたキャラクター造形も本作の魅力の一つです。リブルとラブルはプレイヤーが操作する主要キャラクターであり、その他にもホブリンやシェアーなど多彩なキャラクターが登場します。これらのキャラクターはゲーム攻略に欠かせない存在です。

評価

リリース当初から、多設備のハードウェアを駆使し、独特な操作性とファンタジックなキャラクター造形がプレイヤーに支持され、数々のゲーム誌で高評価を得ています。特に、奇跡を起こした際の演出が非常に美しいと評価され、多くのプレイヤーから愛されてきました。時代を乗り越え、今もなお楽しむことができる魅力的なゲームです。

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