ロツキーモアー

ロツキーモアー (Rocky Mor)

ロツキーモアーは、日本の競走馬として特に名高い存在であり、彼の名声は1940年の第7回帝室御賞典での優勝によって確立されました。この馬は優れた血統と活躍の経歴を持つことで知られています。父は戦前から小岩井農場で広く知られていた大種牡馬のシアンモアであり、母は同じく帝室御賞典優勝馬のアストラルです。また、彼には全兄にカブトヤマ（第2回東京優駿大競走）、ガヴアナー（第4回東京優駿大競走）、フアインモア（中山記念）など、著名な競走馬がいます。

略歴

ロツキーモアーは、1936年に小岩井農場で誕生しました。3歳の時、彼は同農場で開かれた競り市に出品され、馬主の坂本清五郎によって34,000円で落札されました。その後、真藤慎太郎に譲渡されました。

彼の競走生活は1939年4月1日に始まり、中山競馬場で行われた新呼馬競走にてデビューしました。このレースでは2着という好スタートを切りましたが、続く2戦では勝利を収めることができず、初めての大舞台である第8回東京優駿に出走したものの、7着に終わりました。しかし、10月7日には横浜競馬場での古呼馬七千円下のレースで初勝利を収めました。その後は一気に調子を上げ、連勝を続けて第2回京都農林省賞典四歳呼馬（現在の菊花賞）にも出走しましたが、ここではマルタケに遅れをとっての3着でした。

4歳のシーズンが終わる頃には、中山四歳特別などで5戦4勝を記録。続く5歳の年には、第8回中山記念での失格がありましたが、第6回帝室御賞典では4番人気で2着に入賞しました。同じ厩舎のトキノチカラが1着となったため、同一厩舎の馬が一着から三着までを占めたのです。この年は横浜農林省賞典四・五歳呼馬で4連勝を飾るなど、順調な時期を過ごしました。

そして1940年、ロツキーモアーは第7回帝室御賞典に挑戦しました。このレースは彼、クモハタ、マルタケの3頭による接戦となり、1番人気が寄せられたロツキーモアーは直線で見事に抜け出し、優勝を果たしました。この勝利をもって彼は満を持して引退することとなります。

引退後

引退後、ロツキーモアーは青森県の青森種馬場で種牡馬としての生活を始めました。しかし、1942年の秋、東京競馬場に向けた輸送中に肺炎を発症し、同競馬場で命を落としてしまいました。彼の短いが輝かしい競走生活とその血統は、今もなお日本の競馬界に語り継がれています。

参考文献

• - 『サラブレッド系種牡馬名簿 第1巻』日本競馬会、1941年。
• - 『馬匹血統登録書 第拾八卷』日本競馬会、1943年。
• - 『競馬新読本』日刊スポーツ社、1947年。
• - 『天皇賞史I』フジテレビ制作、ポニーキャニオン販売、1995年。

外部リンク

• - 競走馬成績と情報 - netkeiba
• - 競走馬データ - JBISサーチ

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