ロングエース

ロングエース：日本競馬の名馬

ロングエースは、日本の競走馬として特に1972年に東京優駿（日本ダービー）での勝利で名を馳せた。彼は「花の47年組」の一員であり、数々の伝説を残す存在だ。彼は優れた血統を持ち、競馬の歴史の中で重要な役割を果たした。

初期のキャリア

ロングエースの競走キャリアは、1972年の1月に中央競馬で始まった。彼はデビュー戦から目覚ましい成績を収め、新馬戦、ヒヤシンス賞、フリージア賞を立て続けに勝利し、3連勝を達成した。続いてオープンを勝ち抜き、弥生賞では再びランドプリンスを破って重賞初制覇を達成した。ロングエースはそのスピードと競走能力から注目を集め、皐月賞では1番人気に推されたが、ランドプリンスに敗れ3着となった。

日本ダービーへの道

日本ダービーに向けて、ロングエースは1番人気として期待されていた。1972年は馬インフルエンザの影響で中央競馬が長期中止となり、スケジュールが大幅に変更されて日本ダービーは7月に開催されることになった。この年のダービーは「七夕ダービー」として知られることとなる。レースでは、ロングエース、ランドプリンス、タイテエムの三頭が激闘を繰り広げた。ロングエースは内からの仕掛けを生かし、レコードタイムでの勝利を収めた。この勝利によって、かつての「馬体重500キロ以上の馬はダービーに勝てない」というジンクスは打破された。

騎手の武邦彦もこの勝利で初の日本ダービー制覇を果たし、その後評価を高めていった。

秋の苦境と引退

しかし、ロングエースは秋シーズンに入ってから調子を崩し、特にイシノヒカルとの対戦では菊花賞と有馬記念で敗北を喫した。この結果、ロングエースは競走生活を終えることとなった。

産後の活動

ロングエースの引退後は、1975年から種牡馬として待機した。彼は初年度の産駒からテルテンリュウを送り出し、以降も多くの重賞勝馬を輩出した。特にスピードヒーローは日経新春杯と神戸新聞杯を制し、ロングエースを代表する産駒となった。ロングエースはまた、初の白毛競走馬ハクタイユーを生産し、その血統は存続したが、2020年にはその血統が途絶えることとなった。

主な産駒一覧

• - テルテンリュウ（宝塚記念、NHK杯）
• - ハクタイユー（中央未勝利、種牡馬）
• - ワイドオー（京都4歳特別）
• - スピードヒーロー（日経新春杯、神戸新聞杯）
• - ロンゲット（東京障害特別〈春〉）

小結

ロングエースは、その卓越した競走能力と成功した種牡馬としての業績により、日本競馬の歴史に名を刻む存在であった。彼の活躍により、生まれた多くの競走馬達がその名を継ぎ、競馬界において長きにわたり影響を与え続けている。

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