ローデシア特殊空挺部隊

ローデシア特殊空挺部隊 (SAS)

ローデシア特殊空挺部隊（Rhodesian Special Air Service、ローデシアSAS）は、ローデシア軍に所属した特殊部隊です。特筆すべき点として、黒人兵士が多数を占めたセルース・スカウツとは対照的に、隊員は白人のみで構成されていたとされています。

特徴

モットーはイギリスのSASと同様に "Who Dares Wins" （あえて挑んだものが勝つ）を掲げ、ベレー帽の色や部隊の徽章も英SASのデザインを踏襲していました。部隊の規模は、1963年12月末時点で193名、1978年6月には約250名にまで拡大しました。

歴史

ローデシアSASのC中隊（C Squadron、後に第1SAS連隊に改称）は、1950年11月に結成された南ローデシア極東義勇隊を起源とします。南ローデシア義勇隊は1951年3月、イギリス連邦の一員としてマラヤ動乱に派遣されました。この派遣中に、カラヴァート中佐の指揮下で新たな部隊が編成されました。

1964年、イギリスから独立した南ローデシアのイアン・スミス政権下で、ローデシアSASはローデシア陸軍の部隊として再編成されました。その後、ザンビアやモザンビークへの越境作戦を頻繁に実施し、ZIPRA（ジンバブエ独立人民共和国軍）やZANLA（ジンバブエ・アフリカ民族解放軍）に対して大きな打撃を与えました。

また、モザンビークにおいては、FRELIMO（モザンビーク解放戦線）に対抗する黒人武装勢力であるRENAMO（モザンビーク民族抵抗運動）の結成にも深く関与しました。ローデシアSAS内部に存在した、南アフリカ国防軍の兵士で構成されたD中隊は、後に南アフリカ国防軍特殊部隊旅団（通称レキ、レキース）の前身となりました。

ローデシアSASは、ローデシア紛争において数々の重要な作戦を遂行し、その精強さを示しました。しかし、ローデシアの政治的変遷とともに、その役割を終えることとなりました。

関連人物

ロバート・C・マッケンジー
クリス・ショーレンバーグ
グラハム・ウィルソン

外部リンク

Institute of Rhodesian Army - ローデシア軍の編成 (存在しないURL)

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