ワスプ (強襲揚陸艦)

USS Wasp（LHD-1）

USS Wasp（LHD-1）は、アメリカ海軍に所属する強襲揚陸艦で、タラワ級強襲揚陸艦の後継として設計されました。この艦は、指揮能力や搭載機能において飛躍的な進化を果たしており、特にヘリコプターや短距離垂直離着陸機（STOVL）の運用能力が大きく改善されています。ワスプ級の最初の艦として、その重要性は非常に大きいものです。

艦名の由来

艦名「ワスプ」は、英語で「アシナガバチ」を意味し、アメリカ海軍における艦艇名として継承されています。この艦名を持つ軍艦は、これで10隻目にあたります。過去にはエセックス級航空母艦の「ワスプ」や、以前の航空母艦もこの名を冠していました。軍艦にとって艦名はその存在価値を象徴するものであり、ワスプもその伝統を受け継いでいます。

建造と配備の歴史

USS Waspは、ミシシッピ州のパスカグーラにあるインガルス造船所で建造されました。2016年10月には、アメリカ海軍が佐世保基地に配属されているボノム・リシャールの後任として、ワスプの配備を計画していると発表しました。2017年の秋に配備されることが決定され、同年8月30日にはヴァージニア州ノーフォーク海軍基地から佐世保に向けて出港しました。

しかし、出発後にハリケーン・イルマの影響を受け、プエルトリコでの救援活動に従事することとなり、佐世保到着が遅れてしまいました。そして、2018年1月14日にようやく佐世保基地に接岸しました。

その後、2018年12月13日には新たな任務のために佐世保を離れ、2019年にノーフォークに移動することが発表されました。この際、代替艦として「アメリカ」が配備されることもアナウンスされています。

2019年5月28日には、当時来日していた米国のトランプ大統領が横須賀港を訪れ、同艦でF-35Bとともに戦没将兵追悼記念日を記念する演説が行われるなど、重要なイベントにも参加しています。そして同年11月18日、USS Waspはノーフォーク海軍基地に入港しました。

まとめ

USS Waspは、その設計や運用における先進性から、アメリカ海軍の戦力強化に寄与しています。艦名の重みや新たな艦歴も相まって、今後の活動に大きな期待が寄せられています。また、戦略的な役割を果たす艦として、将来にわたってその重要性が増していくことでしょう。

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