七二会

七二会（なにあい）

概要

七二会は、長野市の西部に位置する地域であり、かつては上水内郡に属する七二会村でした。地理的には、南に犀川が流れ、北には陣場平山がそびえる中山間地です。集落は傾斜地に点在し、自然豊かな景観を形成しています。

交通網としては、犀川沿いに国道19号が走り、県道長野大町線が分岐しています。また、南北には県道戸隠篠井線が、中腹には県道小川長野線が東西に貫通しており、交通の要衝となっています。犀川には笹平ダムがあり、水資源としても重要な役割を果たしています。

歴史的には、中世には春日氏の所領であり、近世には松代藩領でした。当時は、戸隠と松代を結ぶ松代往来道が地蔵峠を通り、笹平には舟渡がありました。国道19号は、大安寺橋や明治橋の改築、笹平トンネルの開通により、交通の利便性が向上しています。

村名「七二会」の由来は、1876年（明治9年）に7つの村と2つの枝村が合併したことに由来し、その意味を込めて命名されました。

人口

七二会地区の人口は、長野市役所七二会支所管内において、692世帯、1,336人（令和5年3月1日時点）です。

過去の人口推移を見ると、1915年に人口がピークを迎えましたが、高度経済成長期以降、若者の都市部への流出や核家族化が進み、人口は減少傾向にあります。特に近年は過疎化が加速しています。

地理

山岳
陣場平山

河川
犀川

沿革

1876年（明治9年）5月30日：水内郡大安寺村、岩草村、倉並村、橋詰村、笹平村、古間村、坪根村、五十平村、瀬脇村が合併し、水内郡七二会村が発足。
1879年（明治12年）1月4日：郡区町村編制法の施行により、上水内郡に所属変更。
1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、上水内郡七二会村が単独で自治体を形成。
1966年（昭和41年）10月16日：上水内郡七二会村が長野市、篠ノ井市、更級郡川中島町、信更村、信北村、埴科郡松代町、上高井郡若穂町と合併し、新たに長野市が発足。これにより七二会村は廃止され、長野市大字七二会となる。

交通

道路
国道19号
長野県道31号長野大町線
長野県道86号戸隠篠ノ井線
長野県道401号小川長野線

脚注

[参考文献]
角川日本地名大辞典 20 長野県
長野県公式ホームページ 現在の市町村名から合併の経過を調べる

[外部リンク]
* 住民自治協議会 なにあいドットコム

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