万達広場

万達広場（ワンダ・プラザ）

万達広場とは、中国の大連万達グループが運営するショッピングセンターで、さまざまな機能を備えた複合商業施設です。これには店舗、レストラン、カフェ、娯楽施設、金融機関、さらにはホテルや高層マンションといった住宅まで含まれています。万達広場は、通常、都市の中心部にランドマーク的な存在として構築されており、町の景観や経済の重要な一部とされています。

特に大都市においては、経済の中心的役割を果たす場所に位置するため、万達広場は多くの訪問客を引き寄せる人気のスポットとなっています。中国の厳しい経済発展を背景に、万達広場は各地で急速にその数を増やしており、特に北京や武漢などの大都市では、複数の万達広場が存在することが珍しくありません。なお、万達広場は中国大陸内での出店が中心であり、香港、マカオ、台湾には展開していない点が特徴です。

展開事例

万達広場の典型的な例として、2008年12月に北京市石景山区にオープンした施設があります。この施設はオフィスビルと共同で開発され、約70,000平方メートルの開発面積を持ち、投資総額は30億元に上るとされています。また、2012年には上海市宝山区に宝山万達広場が開業しました。こちらは、29.5万平方メートルという広大な敷地を持ち、車でのアクセスに配慮した設計が特徴です。

主な出店都市

万達広場は、2011年末の時点で中国各地に49の店舗を開業し、さらに未開業のものを含めて61都市で総計87の施設を計画しています。以下に、主な出店都市を挙げます：

• - 北京市
• - 天津市
• - 上海市
• - 重慶市
• - 河北省石家荘市
• - 山西省太原市
• - 内モンゴル自治区包頭市
• - 吉林省長春市、四平市
• - 遼寧省瀋陽市、大連市
• - 黒竜江省大慶市
• - 山東省済南市、青島市、済寧市
• - 江蘇省南京市、無錫市、常州市、淮安市、鎮江市、宜興市
• - 浙江省寧波市、紹興市
• - 安徽省合肥市、蕪湖市
• - 福建省福州市、廈門市、漳州市、泉州市、寧徳市
• - 河南省鄭州市、洛陽市
• - 湖北省武漢市、襄陽市、宜昌市
• - 江西省南昌市
• - 広東省広州市
• - 広西省南寧市、桂林市
• - 四川省綿陽市
• - 陝西省西安市

事件や事故

万達広場における事件として、2019年1月25日に長春市の万達広場ビルで爆発が発生しました。この事故では、地下1階および30階で複数回の爆発が起こり、1名が死亡し、1名が負傷しています。安全対策の強化が求められる事例となりました。

万達広場は、ショッピングだけでなく、さまざまな楽しみ方ができる場所として中国の都市風景に欠かせない存在です。今後もその展開が注目されるでしょう。

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