三ノ輪橋停留場

三ノ輪橋停留場について

三ノ輪橋停留場は、東京都荒川区南千住一丁目に位置する、東京都交通局都電荒川線（東京さくらトラム）の停留場です。駅番号はSA 01で、都電荒川線の始発駅として知られています。停留場は日光街道（国道4号）の西側に位置し、関東の駅百選にも選定されています。

歴史

三ノ輪橋停留場の歴史は、1911年（明治44年）に東京鉄道によって日光街道上に「三輪橋停留場」が設けられたことに始まります。その後、東京市電（後の東京都電車）の路線となり、王子電気軌道の路線が統合されたことで、場所が離れた2つの都電乗降場が存在するようになりました。しかし、1969年（昭和44年）に日光街道の路線が廃止されたことで、現在の停留場のみが残りました。

かつては、近隣に三ノ輪電車営業所および車庫がありましたが、路線の廃止とともにその役目を終え、跡地は都営住宅となっています。また、停留場の名前は、かつて付近を流れていた石神井用水（音無川）と日光街道の交点に架かっていた橋に由来します。

1911年4月16日、東京鉄道の停留場として開業し、当時は終点でした。同年8月1日には、東京市の東京鉄道買収に伴い、東京市電三ノ輪線の停留場となりました。1912年12月29日には、三ノ輪線が千住大橋停留場まで延伸され、途中駅となりました。1913年4月1日には、王子電気軌道の停留場が開業し、東京市電との接続地点となりました。1942年2月1日、王子電気軌道が東京市に買収され、東京市電三河島線（現・荒川線）となりました。1943年7月1日、東京都制施行に伴い、東京都電車の停留場となりました。1969年10月26日、三ノ輪線が廃止されました。1978年には、ワンマン運転に伴う改修工事が実施され、対向式ホーム2本から1本の線路の両側に乗降ホームを備える形となり、ホームのかさ上げも行われました。1997年には、関東の駅百選に選定され、認定理由は「春には見事なバラが咲き揃う都内唯一の都電が走る停留場」でした。2007年5月26日には、9000形の営業運転開始に合わせて全面リニューアルを行い、レトロ風の外観になりました。2018年10月21日には、停留場近くに都交通局が案内所「三ノ輪橋おもいで館」が開設されました。

停留場構造

停留場は、降車ホームと乗車ホームが分かれています。降車ホームで乗客を降ろした後、電車は乗車ホームに移動し、乗客を乗せて発車します。

停留場周辺

三ノ輪橋停留場の周辺には、以下のような施設やスポットがあります。

東京メトロ日比谷線三ノ輪駅：徒歩3分程度で、都電の乗換駅として案内されていますが、東京地下鉄は正式な乗換案内としていません。
浄閑寺
南千住砂場
三河島
千束（吉原）
山谷
ヨークフーズ三ノ輪店
オリンピック三ノ輪店

バス路線

停留場付近には、都営バスの以下の路線が運行しています。

<草43> 千住車庫前・足立区役所
<草43> 浅草雷門（千束・浅草寿町経由、平日のみ）
<草43> 浅草寿町（千束経由、土曜・休日のみ）

隣の停留場

東京都交通局都電荒川線（東京さくらトラム）の隣の停留場は以下の通りです。

三ノ輪橋停留場 (SA 01) - 荒川一中前停留場 (SA 02)

かつて存在していた路線

過去には、東京都交通局の都電三ノ輪線が以下の区間で運行していました。

三ノ輪車庫前停留場 - 三ノ輪橋停留場 - 南千住六丁目停留場

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

* 三ノ輪橋停留場 | 都電 | 東京都交通局

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