三和澱粉工業

三和澱粉工業株式会社は、奈良県橿原市雲梯町に本社を構え、コーンスターチや異性化糖をはじめとする、様々な澱粉・糖化製品の製造販売を手掛ける企業です。その製品は、食品加工から工業用途まで幅広く利用されています。

主な製品

三和澱粉工業は、多岐にわたる澱粉製品と糖化製品を提供しています。以下に主な製品をまとめました。

コーンスターチ：食品加工や工業用など、幅広い用途で利用される基本的な澱粉です。
食品加工用澱粉：食品の製造過程で使用され、食感や粘度を調整するために用いられます。
麺用澱粉：麺類の製造に適した澱粉で、コシや滑らかさを付与します。
揚げ物用澱粉：揚げ物の衣として使用され、サクサクとした食感を出すために用いられます。
燻製用澱粉：燻製食品の製造に使用され、風味や色を調整します。
増粘剤：食品や工業製品の粘度を上げる目的で使用されます。
食感改良材：食品の食感を改善するための添加剤です。
工業用澱粉：製紙、段ボール接着、鋳造など、様々な工業分野で活用されます。
製紙用：紙の強度や質感を向上させるために使用されます。
段ボール接着用：段ボールの接着に使用され、強度を確保します。
鋳造用：鋳造プロセスで使用され、型の形成を助けます。
糖化製品：澱粉を糖化して得られる製品です。
マルトース：麦芽糖とも呼ばれ、甘味料として利用されます。
コーンシュガー：異性化糖の一種で、甘味料として広く使用されます。
酵素糖化水飴：酵素の働きで澱粉を糖化したもので、甘味料や食品の加工に使用されます。
アラビノ（L-アラビノースを主成分としたダイエット甘味料）：低カロリーの甘味料として、ダイエット食品などに利用されています。

沿革

三和澱粉工業は、その歴史の中で様々な変化を遂げてきました。以下にその主な変遷をまとめました。

1948年10月：三和澱粉工業合資会社として設立。当初は甘藷澱粉の製造販売を行っていました。
1952年10月：甘藷澱粉の製造から小麦澱粉の製造販売に転換しました。
1960年4月：株式会社に改組し、コーンスターチの製造販売を開始しました。この頃から事業の柱がコーンスターチへと移行しました。
1975年6月：異性化糖の製造販売を開始し、製品ラインナップを拡充しました。
2002年8月：日本食品化工、参松工業との業務提携を締結し、事業の連携を強化しました。
2006年10月：ガスタービンコージェネレーションシステムの稼動を開始し、売電事業にも参入しました。環境への配慮も視野に入れた事業展開を進めています。
2008年11月：100%出資の子会社「上越スターチ」を設立。事故米不正転売事件で廃業した島田化学工業（新潟県長岡市）の従業員や生産設備、製造特許を引き継ぎ、同年12月より製造を開始しました。新会社では、事故米穀は取り扱わない方針です。

まとめ

三和澱粉工業は、長年にわたり澱粉・糖化製品の製造販売を通じて、日本の食品産業と工業分野に貢献してきた企業です。その製品は、日々の生活に欠かせないものとなっており、これからもその役割は重要であり続けるでしょう。技術革新と環境への配慮を両立させながら、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。

外部リンク

公式ウェブサイト
* 日経goo三和澱粉工業（株）

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